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もかこ@久々更新
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novelistID. 3785
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日本たんが風邪を引きました。

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「あ〜・・・」

風邪を引いたみたいだ。
熱がある。
9度2分。
今日は仕事が出来そうにない。
ゆっくり寝ていよう。
ポカリスエットが飲みたいけど、動くと辛いことがすぐに判った。
そんな気分で意識が遠のいたり、浮上したり、ふわふわした気分でいたら、ドタドタうるさい足音が聞こえてきた。

「にほ〜ん!!お腹空いたよ〜!!」

アメリカさんだ。

「う〜・・・はいはい・・・今ご飯出しますからね・・・」
「どうしたんだい?まさか今まで寝てたの?お寝坊さんだなぁ日本は!」

気づけよ、バカ。
あぁ、フラフラする。
意識を保つのに精一杯だが、パンは4枚、ピーナッツバターをたっぷり、ジェリービーンズを振りかけて、
ベーコンはカリカリに焼いてメープルシロップをかけて、スクランブルエッグと一緒に。
コーヒーはミルクとお砂糖を3杯。(苦いのは飲まないんですよ)
体が勝手に動いてくれた。

「出来ましたよーアメリカさん・・・もーっまた勝手にゲームやって!!って・・・」

遠のく意識。駄目だ、やっぱり風邪なんだ。
キッチンに倒れ込んで、アメリカさんはようやく私の風邪に気づいてくれた。

「うわわっ日本!!日本大丈夫かい!?にほ〜ん!!死んじゃ嫌だ〜!!」

もっと早く気づけ、空気・・・読め・・・



「どうしよう、日本・・・にほ〜ん!!動いておくれよ僕を一人にしないでくれよ〜!!」
「病人の傍でそんな風に叫ぶ奴があるかバカ」

朧気な意識を頼りに辛うじて目を開けると、
イギリスさんがアメリカさんの頭をひっぱたいてアメリカさんから私を奪った。
そのまま抱き上げられ、布団に寝かされる。

「あ・・・ありがとうございますイギリスさん・・・」
「べっ、別にお前をデートに誘おうとか思って来たらお前が寝込んでて驚いたとか、そういうのじゃないからな!!
勘違いするな!!」
「はぁ・・・」

イギリスさん、いつも通り。
何だかおかしくて笑ったら、咳が止まらなくなった。
スーツだもの、判りますよ。
ごめんなさい、今日はデート、出来ませんね。

「おいアメリカ、日本に何か栄養がつきそうなものを買ってきてやれ、
あと・・・何か飲みたいものはあるか?」
「・・・はい・・・ポカリスエットが飲みたいです・・・」
「判った。アメリカ、ポカリスエットを買ってこい、俺は身の回りの世話をする」

あぁ、頼りになる。
アメリカさんは不満げだったが言い返す言葉もないらしくしぶしぶと外へ出ていった。

「自分で着替えられるな?まず衣服を替えろ。汗だくだ」

恥ずかしがるところも、イギリスさん。可愛らしい彼に私は安心する。
私は箪笥から着替えを出して、汗を拭き横になった。
それからイギリスさんが、傍についていてくれて・・・また騒がしい足音と一緒に、アメリカさんが戻ってくる。

「もう少し静かに出来ないのか、日本は風邪をひいているんだぞ!?」
「日本日本!これでいいかい?」

見事にイギリスさんをスルーして、アメリカさんは買って来たものを私の前に広げた。
鼻をつくメガマックの匂い。
傍に置かれたのは、コーラとゲータレード。
吐き気がした。

「・・・ポカリ・・・」
「違うだろ馬鹿野郎!!何考えてんだ!!」
「君が栄養のつくものって言ったんじゃないか、何がいけないんだい?」
「何でゲータレードなんだよこれまずいんだよ!!お前ん家でしか飲まねぇじゃねぇか!!」
「イギリスにまずいって言われるほどじゃないよ!!
ウチの4大スポーツではゲータレードを推奨してるんだぞ君ん家なんかイタリアの水じゃないか!!」
「うるせぇ馬鹿野郎病人にマック食わせる気かこの馬鹿!!」
「マクドナルドが一番栄養つくね!!まぁ君はつかないかもしれないけど!?」
「あぁもううるさぁい!!騒ぐのなら出てってください!!」

叫んだら咳がまた出て、頭がクラクラした。
あぁ、中国さんにお粥でも作ってもらいたいな。
私が怒鳴った途端しゅん、と静かになった二人に、私は悪かったような気がして、二人を宥めた。

「風邪が移ってもナンですし・・・今日はお帰りください。
私、一人で何とかできますし、病院にも行けますから」
「・・・日本、僕は君のことがこんなに好きなのに・・・僕は役立たずかな?」

傍にいたいよ。
泣きそうな顔でそう呟かれて、私はまたほだされて騙されてしまう。
結局アメリカさんには甘い私だ。

「・・・じゃあ、静かにしててくださいね。SONYのイヤホン貸しますから」
「うん・・・ありがとう。大好きだよ。」

私はアメリカさんの頭を撫でて、よしよししてあげた。
その手を握って、頬に寄せて。
ハリウッド映画を地で行くアメリカさんに少し笑って、私は目を閉じた。

「・・・ふん、もういい。風邪を移されてはたまらないし、もう用はない。俺は帰る」
「あ・・・イギリスさん・・・すみません。
元気になったら、デートに誘いますね。」
「なっ!!おっ、だから俺はデートに誘いに来た訳じゃねぇ!!大人しく寝てろよ日本!!じゃあな!!」

照れて何とか誤魔化そうとして、イギリスさんは素早く逃げてしまう。
私がくすくすと笑っていると、アメリカさんが感慨深げに
・・・変わらないね、イギリスは。
そう呟いた。

「・・・寝よっか、日本。僕さっきね、マスク買ってきたんだ。
これは日本の分。薄手だから息もしやすいよ。
で、これは僕の分。風邪が移らないようにね」

また機嫌良さそうに笑ってお布団に、私を抱き締めて潜り込む。
矛盾しているような気がしてたまらないけど、もう考えるのも億劫で。
アメリカさんは体温が高くて大きいから、後ろから抱き締められていて、気持ちよかった。

「僕が治してあげるから大丈夫だよ。」
「・・・もう。」

落ちた瞼の内側で、私はいつか仲直りした二人と一緒に歩く夢を見ていた。