ガキ尊とタイムスリップ
その時目を覚ますと、そこには信じられない光景が広がっていたのでした・・・
さっきまで家にいたはずなのに、怖い人たちに囲まれていたのでした。
「ここ・・・・どこ?」
皆も俺も、いったい何が起こったのか・・・・
ただそこに座り込んでいた。
*
「・・・・あれ・・・・?」
目を覚ますと自分はソファの上にいました、すると怖い人たちが睨んできて、俺は一瞬怖くて隠れようと思ったけど、反対に隠れたらどう思われるか、ここは正々堂々いこうと思った。
「え・・・・えと・・・・・・あの・・・・」
口下手じゃないのになぜか何も言えなかった、やばい、どうしよう、その気持ちでいっぱいだった、すると関西弁の人が喋りかけてきてくれた。
「えーと・・・・誰や・・・・?自分」
そう聞かれたので、俺は
「・・・・す・・・・周防尊だ」
自分でも言えた!と思って感激だった、するとなぜかほかの人たちは時が止まったかのように何も喋らなくなった、まずい事でも言っただろうかと思ったが、名前を言っただけだ、問題ない・・・・
そう思っているとスケボーの人がちょっと怒り気味に言ってきた。
「尊さん・・・・だと・・・・・?おい、ガキ」
「何だ・・・・?えーと・・・・スケボー・・・」
と言うと怒鳴り声で
「スケボーじゃねーよ!!八田美咲だ!」
そう言ってきたから「そうか」と言うと関西弁の人がまた喋りかけてきた。
「えーと、周防尊って言ったんか?」
そう聞かれたから迷わずはっきり
「うん」
と答えた、するとその人はため息を吐き
「嘘はあかんわ、自分、しかもここで言ったら嘘ともろバレやで」
俺は「はっ?」と答えた、なぜなら嘘など吐いていない、正真正銘俺は周防尊である。
「いや、周防尊だ、嘘じゃない」
そうキッパリ言うと八田美咲というやつがまた怒鳴り声で
「嘘つけ!!じゃあここのキングは誰だよ!!」
「知らない」
「じゃあ教えてやるよ!!ここのキングは!!」
*
そして八田美咲というやつが全て説明してくれた、ここのチームてきなのは吠舞羅といい
そしてここのキングは、同姓同名・・・周防尊という男である事を・・・・
「わかったか!ガキ!!」
「あーもう、八田ちゃん子供相手に何キレとんねん」
「だって、草薙さん!!」
「あーもういいからいいから、本名を教えてもらわなな」
「本名もなにも、俺は周防尊だ」
数秒間、そこには沈黙がはしった。
「おい、ガキ・・・・人の話聞いてたのか・・・・あ?」
「聞いていた、八田」
「しかも、年上を呼び捨てにしやがって・・・・」
もう少しでキレそうというところで一人の少女が
「待って・・・」
と言った、すると
「嘘は吐いていない、周防尊で間違いない」
そしてまた、そこには沈黙が走ったのであった。
作品名:ガキ尊とタイムスリップ 作家名:鈴音巫