もしも家に監視カメラがあったら
『 ー 来週はあたなを監視しに行きますよ!』
聞き慣れたセリフが流れた後、私はテレビの電源を切った。
「いいなあ。私も監視してほしい!」
「そんな事言うなら、いつでも監視されていいようにしときなさい。あんたの部屋、女の子の部屋とは思えないわよ。」
「…はいはーい。」
私が馬鹿げた言葉を吐くといつも軽くあしらう母から出てきた言葉は、今日は違った。
その言葉がどうも引っかかったが、気にせずに自室に戻ることにした。
作品名:もしも家に監視カメラがあったら 作家名:wanco