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りょーすけ
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novelistID. 45534
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エイプリルフール蘭拓@2日遅れ

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「好きだよ神童」
学校の帰り道、霧野は歩幅の大きい神童の背中にいう。
「は?霧野何言って...」
言葉に反応してぱっと振り向いた神童の怪訝そうな目に、少し寂しさを感じながら、走って神童の前にまわる。
そして神童の頬を掴み、思いっきり引っ張った。端正な顔が横にのびて崩れるのがおかしくて、霧野は思わず吹き出す。
「痛っ…って笑うな!!離せよ…」
霧野の手を自分の方からはがそうと、霧野の手をつかみながらも、涙目で恨めしそうに睨んでくる神童にまた、笑えてしまう。手を離してやると、神童は、痛みで赤くなった頬を押さえ、まつげから涙のしずくを振り落とした。
「何をするんだ霧野。痛いじゃないか」
上目遣いに、じと...と睨んでくる。
「だって神童、本気にしちゃってるんだもん」
「それは霧野が...」
霧野は、わざとらしくクスッと笑った。
「神童、今日は何の日だ?」
「何の日って...」
「エイプリルフールだぜ?」
「なるほど、そういうことか」
ほっとしたようなため息をつく神童の横に並ぶ。
「そういうことだ」
「霧野、これからも“親友として”よろしくな」
「ああ、こちらこそ」
でもな、神童。オレは本当にお前のことが好きなんだよ。