The world make kaput <1章>
プレゼント2
エリス:
「おじいちゃ~ん来たよ~!」
家に着いたエリスは大声で村長を呼んだ。
村長:
「フガっ来たか。入りなさい」
中から声がしたのでそれに従い扉を開ける。
ガチャ
中に入ると村長が窓際に置かれたテーブルでお茶を飲んでいた。
それに対面する様に椅子に猫が一匹座っている…と、その猫が喋り出した。
???:
「あの子がアタイの御主人様かニャ?」
エリス:
「…猫が喋ったぁぁぁ!」
エリスの驚いた顔に満足気な村長が説明をした。
村長:
「ふぉーふぉっふぉっ!そりゃ喋るわぃ。アイルーといっての人語を理解する事ができるのじゃ。
これからハンターをするのなら狩り場でも見かける事になるぞぃ」
エリス:
「へぇ~。で、なんの用なの?」
聞きながらアイルーに近付き、喉を撫で回す。
???:
「ウニャ…ニャニャ~ン♪」
村長:
「ふむ。これからお前の身の回りの世話をする事になる。ハンターになったら私生活がおっくうになるからのぉ」
そう言うと今度はアイルーが喋り出した。
アキ:
「アタイの名前はアキだニャ。よらしくニャ御主人様♪」
ペコっとおじぎをするアキ。
つられてエリスもおじぎをした。
エリス:
「こ、こちらこそよろしくね♪」
「じゃ、行こっか」
アキ:
「はいニャ御主人様♪」
1人と1匹は村長の家を後にした。
作品名:The world make kaput <1章> 作家名:ますたーど