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とある歌姫の恋愛目録(セカンドストーリー) プロローグ

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プロローグ

エンデュミオンでの事件から2ヶ月が経ったある日。上条当麻とインデックスは街を歩いていた。

「ったく。奢ってやるとは言ったがまさかあんなに食うなんてなぁ…痛すぎる出費ですよ…」
「だって、とうまがお腹いっぱい食べさせてくれるって言ったんだよ!私はそれに甘えただけなんだよ」
実はつい先日、上条当麻はインデックスの昼飯を用意するのを忘れてしまった。それに怒ったインデックスは恒例の噛みつきを食らわせ、当麻にご飯を奢ってもらうという約束を取り付けたのだ。
「でもあんなに食うやつがあるかよ!店のメニューほとんど食ったんじゃねーか!?」
「うん!おかげでお腹いっぱいだよ~」
「はあ…」
ため息を吐きつつも、この笑顔が見られるならまあいいかと思ってしまう彼は、やはり甘いのかもしれない。経済状況が苦しいことは何も解決しないが。
「ねえとうま。これからどうしよっか」
「どうするも何も、家帰って・・・ん、何だあれ?」
「どうしたのとうま・・・って、何あの人だかり」
二人は、自分たちの前方に人だかりが形成されているのに気付いた。
「何だ?歌…?」
「…!!この声もしかして!」
「お、おいインデックス!」
突如人だかりに向かって走り出したインデックスを追いかける。


人だかりが近付くにつれ、歌がよりはっきりと聞こえるようになってきた。
「ペガーサスー♪じょーねーつはー♪」
「(この歌・・・それにこの声。まさか!)」
人だかりを掻き分け、先頭に出る。そこで当麻が見たのはーーー





「ひかーるーリングのーよにーみーえたー♪」





奇蹟の歌声を披露する一人の女の子だった。