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機動戦士ガンダムRS 第25話 果てなき輪舞(ロンド)

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「さあ、食堂へどうぞ」
 皆は、食堂に移動した。

               ※

 皆は、食堂に座って料理が出てくるのを今か今かと待っていた。
「ハリダ特製のシチューです。
味は、期待してってでかいこといっちゃったけど味見したらそうでもなかったの」
 ハリダ軍曹は、申し訳なさそうに言った。
「大丈夫だよ。
いただきます」
 キグナン少尉がハリダ軍曹を励まし1口目を食べてみた。
「これでたいしたことないなんて謙遜しすぎだよ。
十分うまいというかうますぎる」
 キグナン少尉がハリダ軍曹をほめた。
「おだててもこれ以上のサプライズなんてありませんよ」
 ハリダ軍曹は、キグナン少尉がおだてていると感じた。
「おだててないよ。
皆も食べてみろよ」
 皆も食べてみたが皆は、一斉に「うまい」といった。
「ありがとうございます」
 ハリダ軍曹は、素直にうれしかった。
「どうしたんだ、大声出して」
 食堂にブライアン艦長が来た。
「実は、ハリダ軍曹が作ってくれたシチューがとてもおいしいんです」
 キグナン少尉が事情を説明した。
「どれどれ」
 ブライアン艦長も興味が湧きシチューを食べてみた。
「これは、なかなかだ。
料理学校に通っていたのか?」
 ブライアン艦長がハリダ軍曹に質問した。
「いいえ、私は普通高校に通ってましたし大学も国際言語学部を卒業しました。
料理は、独学で勉強しました」
 ブライアン艦長は、ハリダ軍曹に感心していた。
「独学でここまでおいしい料理を作れるのは、一種の才能だな。
ミサキ中尉が料理を得意としていることは、私も知っていたがハリダ軍曹もうまいとは知らなかった」
 ブライアン艦長は、不意にそんなことを言った。
「ミサキ中尉って料理がうまいんですか?」
 シーサー少尉が質問した。
話題は、ミサキ中尉の腕前に移った。
「おそらく料理を作らせたらη艦隊で一番だろう」
 ブライアン艦長がミサキ中尉の腕前を話した。
皆は、しばらく楽しい食事会をした。

                  ※

 モルゲンレーテ社のオフィスの1室でエリカ・シモンズ技術主任は、書類をまとめていた。
そのとき呼び鈴が鳴った。
「どうぞ」
 ドアが開き部下が入ってきた。
「シモンズ主任、キラ・ヤマト少尉をご案内致しました」
「ありがとう。
すぐ行くわ」
 エリカは、いすから立ち上がりオフィスを後にした。

                  ※

 ストライクガンダムは、エレベーターで最深部へと向かっていた。
そして最深部に着くと巨大なドアが開いた。
目の前には、待っていたかのように人がいた。
 キラ少尉は、ストライクガンダムから降りるとエリカに案内されさらに奥へと進んでいた。
「ここは」
 キラ少尉は、今自分がどういう場所にいるのか知りたかった。
「ここならストライクの完璧な修理が出来るわよ。
いわばお母さんの実家みたいなもんだから」
 2人は、おくの扉に入った。
「こっち。
貴方に見て貰いたいのは」
 キラ少尉は、そこにある光景に驚いた。
そこには、X100構造で作られたストライクガンダムやデュエルガンダムと見間違えるような白兵戦型モビルスーツが多数あった。
キラ少尉は、思わずあたりを見渡してしまった。
「そう驚くこともないでしょ?
貴方もヘリオポリスでストライクを見たんだから」
「これが中立国オーブという国の本当の姿だ」
 いつの間にか少女と屈強な大男がそこにいた。
キラ少尉には、その少女に見覚えがあった。
「君は、あの時ヘリオポリスに居た」
 キラ少尉が指差し言うと少女も思い出しすごい形相でこっちに向かってきた。
「お前が何故あんなものに乗っている?」
 少女は、キラ少尉を殴ろうとしたがキラ少尉はかわし続けた。
「やめろ」
 大男は、少女をつかむとキラ少尉から離した。
「離せ、このバカ」
 少女は、抵抗しているが男女の力の差の前にそれは意味を成さなかった。
「シモンズ主任、このバカ娘ははずしたほうがいい」
 大男がエリカに提案した。
「そうね」
 エリカも賛成し大男は、少女をつれてどこかにいった。
少女は、まだ抵抗していた。
キラ少尉は、呆然とそれを見るしかなかった。
「ごめんなさい。
話の続きをするわね」
 エリカが話を再開した。
キラ少尉は、再び耳をエリカに向けた。
「これは、M1アストレイでモルゲンレーテ社製のオーブ軍の機体よ」
 エリカが機体の名前を言った。
「これをオーブは、どうするつもりなんですか?」
 キラ少尉は、この機体の使用目的を知りたかった。
「どうって?」
 エリカは、キラ少尉のいうことがいまいちわからなかった。
「オーブは、このモビルスーツを量産して地球軍かコロニー軍に宣戦布告するつもりなんですか?」
 キラ少尉は、あえてストレートに質問した。
するとエリカは、爆笑した。
「安心しなさい。
オーブは、永久中立国よ。
大丈夫。
どことも戦争なんかしないわ。
他国を侵略しない。
他国の侵略を許さない。
他国の争いに介入しない。
その意志を貫く為の力よ」
 エリカは、モビルスーツの使用用途を話した。
「来て」
 エリカは、さらに奥へとキラ少尉を案内した。

           ※

 キラ少尉たちは、モビルスーツテスト司令室に入った。
そこでは、既にモビルスーツの稼動試験が行われようとしていた。
「アサギ、ジュリ、マユラ」
 エリカがテストパイロットの呼ぶと返事をした。
「始めて」
 エリカの呼びかけとともにM1アストレイは、起動しゆっくりと歩き模擬戦闘行動を行った。
しかしその速度は、実戦に耐えられるものではなくリニアガン・タンクのほうがよっぽど速いのは明らかだった。
その見るに忍びない姿にキラ少尉は、目を背けたくなった。
「これでも倍近く速くなったんです」
 エリカのすさまじい発言にキラ少尉は、驚いた。
「だけど今のままでは、ただの的になるだけ。
そこで私達は、あれをもっと強くしたいの。
貴方のストライクの様にね」
 その言葉にキラ少尉は、驚いた。
「技術協力をお願いしたいのは、あれのサポートシステムのOS開発よ」
 エリカは、キラ少尉に技術協力の内容を話した。
キラ少尉は、再びのろまに動き続けるM1アストレイを見た。
正直自分にあれをストライクガンダム並の運動性を発揮できるOSを開発できるか不安だった。