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Wizard//Magica Wish −14− 最終回

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「…っ!!な、なに!!?」

「っ…誕生したんだ、あれが、操真ハルトが生んだ魔女、ワルプルギスの夜だよ」

「あ……ああぁ……」



『アハハハハっ!!アハハハハハハっ!!!!』


−ワルプルギスの夜−

まどかの目の前に、今まで見たこともないような巨大な魔女が現れた。外観は魔女という言葉にふさわしい、白い縁取りの青いドレスを着た女性の姿。
頭部は上半分が切り取られたように存在せず、そこから2本の角か帽子のような物が生え、そこに半透明のヴェールを着けている。
また、スカートの下には足の変わりに巨大な歯車、彼女を中心に虹色の魔法陣がゆっくりと回り続けている。

この荒野と化した建設予定地を見下ろしながら、天地に対して逆さまの状態で浮遊していた。

「ハルト…くん…」

「ついに誕生したんだね。さぁ、ここからどうするつもりだい?鹿目まどか」

「………。」



まどか はキュウベぇの言葉に耳を傾けず、ワルプルギスの夜が浮遊している方向へと歩き始めた。



そして、両手を大きく広げて大きく息を吸った。




「…っ!!…ハルトくん!!あなたの希望になってあげられなくてっ!!ごめんなさいっ!!!!」



「何を言っているんだい?鹿目まどか」



「だけどっ!!今度こそ約束するっ!!いつか、いつか必ず!!私はあなたを救いだして見せるよっ!!!!だからそれまで絶対あきらめないでっ!!!!私は絶対、絶対にっ!!!!あなたの希望になってみせる!!!!」


「…何を約束しようと、もう手遅れだ」

「いや、違うよ」

「なんだって?」



「ほむらちゃんは、私を助けるために何度も時間を繰り返して頑張っている。だったら、私もいつかの時間軸で、必ずハルトくんを救いだしてみる。この時間じゃ無理だとしても…絶対…絶対に、ハルトくんを救ってみせる…」



『アハハハハっ!!アハハハハハハハっ!!!!』



大地に響き渡るワルプルギスの夜の声。
今までの出来事が全て吹っ切れたかのように高笑いを続ける。

そんな魔女を鹿目まどか は永遠と見続ける。
彼女の目には迷いは無かった。

いつか…必ず。

そう決意した彼女はワルプルギスの夜を恐れない。


そしてワルプルギスの夜は暴れ始めた。




世界は、終わりの始まりを迎えるのであった…。