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妹様の日記

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これを読む前に、パチェ日記の方をまず読んでみてください。あまり長くないのですぐに読めると思います。






112年 春 (何故112年かはよくわかんない)
パチュリーにピンク色の可愛い日記をもらった。パチュリーみたいに日記を書くことにした。パチュリー今日も体調悪そう。パチュリーの病気早く直ると良いな。

112年 春
今日は霊夢が来た。お菓子を持ってきてくれた。パチュリーのおみまいひんだからってお姉様が言ってたから食べたかったけど我慢した。美鈴にえらいって言ってもらってうれしかった。今日はパチュリーの横で書いてるの。パチュリー辛そう。

112年 春
今日はお姉様がずっとこそこそしてた。美鈴に聞いたらパチュリーと昨日霊夢が持ってきたお菓子食べてたみたい。お姉様ずるい。私も食べたかったのに!!

112年 春
今日はアリスが来た。私に私の人形をくれた!可愛かったからパチュリーに見せにいったらパチュリーの部屋にも良く分からない可愛い人形が飾ってあった。私の背よりも大きかったよ。
今日はパチュリーの部屋で一緒に寝るんだ!パチュリーは精一杯笑ってくれたけど、やっぱり苦しそうだった。

112年 春
朝寝ぼけてパチュリーの手を噛んじゃった。パチュリー痛そうだったけど、笑いながら凄く凄く私の頭をなでてくれた。そのあと急に抱きついてきたからびっくりした。抱きついてきたパチュリーの体が震えていたような気がした。…パチュリー泣いてたのかな?

112年 春
 今日、パチュリーが久々に地下室にいったみたい。咲夜が言ってた。今日も会いに行こうかなって思ったけどお姉様にだめって言われたからやめた。美鈴に肩車してもらった。すっごく楽しかったからまたしてもらう約束をした。

112年 春
今日は魔理沙が来てた。変な草を持ってたからなんだろうと思って聞いてみたら、薬草だぜって言ってた。万能だからパチュリーの病気も絶対治るからなって言ってたからパチュリー元気になったときのためのお祝いの言葉を考えることにした。
112年 春
今日は雨が降ってたからお外に出られなかった。なんだかお姉様が難しい顔して廊下を行ったりきたりしてたから咲夜に聞いてみたら、パチュリーの魔力が弱くなってきているって言ってた。魔理沙のお薬効かなかったみたい。パチュリー大丈夫かな?

112年 春
パチュリーが寝込んじゃった!日記も今日からかけないねって私に笑いかけてくれた。でも、あまりにも弱弱しくて、見ていられなかった。パチュリー死んじゃやだよ!!

112年 春
パチュリーが日に日に弱っていく姿を見ていくのはとてもつらい。霊夢とか魔理沙とかあといろんな人がお見舞いに来てくれた。みんな凄く深刻そうな顔して帰っていった。最近お姉様の口数が減った気がする。パチュリーからたくさんの日記帳をもらった。

          中略
112年 夏
 パチュリーの目が見えなくなっちゃった。私に出来ることは何もないってお姉様に言われた。月のお医者さんにもずっと前から見てもらってるけど直せないみたい。お姉様は、薬の作り方がわかってるのに材料がないからなんて屁理屈だ。って言ってた。私もどうして直せないんだってお医者さんに掴み掛ったけど、お医者さんのほうが強くってぜんぜん歯が立たなかった。私よりもこんなに強いお医者さんでも治せないなんて…。

           中略

112年 秋
今日。パチュリーは死んじゃった。パチュリーは最後私たち一人ひとりに笑いかけてくれた。目も見えてなくて、言葉も喋れてなかったけど、確かに私たちを見たんだ。そのあとパチュリーは日記に何かを書いて私たちに見せてくれた。日記にはパチュリーらしくない汚い字だったけど、
 
ありがとう。

って書いてあった。

          



612年 春
今日も私は日記を書く。パチュリーがこの幻想郷を去ってもう500年も経つ。時間が流れるのは早いものだ。
 私は今でもあの時のことを昨日のことのように鮮明に思い出すことが出来る。
私の周りには、あの時の知り合いはあまり残っていないが、今でもお姉様とよくあの頃のことを語り合う。幻想郷は時代を経てどんどんと変わっていくが、友情や思い出は、今もなお私の中で輝き続けている。
 私もこの身が朽ち果てるときは、力の限り叫んでやろうと思う

        ありがとう。とね。
 
                             END
作品名:妹様の日記 作家名:時計等