スターサインプリキュア☆
「はっけーん。」
『!!!』
上から声がして振り向くと塀の上にメシエがいた。
「あたし一人でもあんた達を苦しめることは出来るわ。」
そう言ってメシエはさっとスタージュエルを取り出す。
「ふふ、これね、さっき見つけたばかりなのよ。私の力、見せつけてあげるわ!
スタージュエルの輝きを吸収して、行くのよダークマター!!」
メシエはそう言って路肩に止まっていた車にスタージュエルが合わさった黒いボールを投げつけ融合し、巨大化する。
「マァァタァァァ!」
「みんないくよ!!」
『プリキュア・スターサインイリュージョン!』
スターウォッチが開き4色の光が綺麗に交差する中、私達はプリキュアへと変身していく。
「こぐま座の溢れる勇気!キュアアルサ!」
「うさぎ座の優しき心!キュアレプス!」
「くじゃく座の強き想い!キュアパーボ!」
「いるか座の美しき旋律!キュアデルフィナス!」
『光り輝く4つの星座!スターサインプリキュア!』
「3人でも4人でも変わらないわ!行きなさい、ダークマター!!!」
「マーター!!!」
車が起き上がり、大きなタイヤを何個も飛ばしてくる。
「…っ!!」
私達は必死で避けていくが隙がないため攻撃がなかなか出来ない。
「煌け!うさぎ座の力よ!プリキュア・レプスエーリアル!」
レプスがタイヤをはじいていく。
「ナイスよ、レプス!次は私が!輝け!くじゃく座の力よ!プリキュア・パーボジスフィーレ!」
パーボとレプスのおかげでタイヤの数はだいぶ減ってきた。
「マーター!何やってんのよ!あんたの本気、さっさと出しな!」
「マァァァ!!」
メシエの声を受けダークマターが力を込める。
「タァァァ!!」
『きゃああああ!』
『レプス、パーボ!』
ダークマターの投げたタイヤの穴に捕まり、2人は身動きが取れなくなってしまった。
「さぁ、残るは2人!!さっさと片付けるよ!!」
「舐めてもらっては困るわね。」
「はっ!?」
「響け!いるか座の力よ!プリキュア・デルフィナスソリスト!」
綺麗な音色が辺りを包んでいく。
「う、うぅ…何よこの不快な音は…」
「マァァ……」
「レプス、パーボ!」
デルフィナスは2人に今だと合図を送る。
『はぁぁぁぁあ!』
バンッ!!2人は力を込めてタイヤを破壊し、無事に抜け出す事が出来た。
「2人とも、大丈夫!?」
『ええ!』
「アルサ、あなた何やってるの!」
そう言ってデルフィナスは私の背中をグッと押した。
「うわっと…え?」
「とどめよ!!」
「あ、あぁ!!はい!」
つい忘れちゃうところだった…危ない危ない!
「集え!こぐま座の力よ!プリキュア・アルサアロー!」
アローがダークマターに向かって放たれる。
「マァァタァァ…」
「…チッ、今日はここまでにしてあげるわ。」
ダークマターとメシエは消えて再び元の町に戻った。
「スタージュエル、ゲットだね!」
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆