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スターサインプリキュア☆

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「…ハッ!」
お嬢様…お嬢様の気配が…途切れた…!?
いや…かすかにある…。
「…っ!」
起き上がろうとすると激しい頭痛と体のだるさを感じる。
一体何が…そうだ、人間界の物を口にして…。
お嬢様に何か言っていた気がするが全く記憶がない。

あたしは今、お父様のお力を借りた…このグレートダークマターの力を使っているの。
チャンスは3回…そして残りはあと1回。

今のあたしの意識と言うか…この人格は消される可能性がある。そうなったらもうお父様に忠誠を尽くし、常に何かに恨みを持ち、暴れ続けるだけ…。

お嬢様の言葉が蘇ってくる。
ブラック様…何をなされたのですか…お嬢様に…何を…。
私はおそらく後数日間はまともに動けまい…。
どうすれば…。
「お嬢様の…今おられる場所を示せ。」
私は寝ながらそっと手を伸ばし、目の前に自身の力で地図を出す。
「…っ。」
めまいがする。やはりこの体では無理があったか。
するととある反応が出た。
「これは…地下牢…。なぜお嬢様が…。」
私は手を下ろし、地図を消す。
バルジも役に立たないのは必至だ。そこで今プリキュア達に隙を突かれれば大変な事になるであろう。
「出でよ、パルサー!」
私はパルサーを呼び出す。バルジとはあまり変わらないがまだ人間界に送った事のないこいつなら何か面白い働きをするかもしれない。
それにこいつはこの間メンテナンスが終わったばかりだったはずだ。
「…お呼びで?ってどないしたんや、フィラメント様!」
「しばらく人間界へ行け。それとその変な口調相変わらずだな、直せ。」
「直せ言われてもそないに…やなくて、直せって言われましても俺も無意識にこんな口調なもので…。」
「とりあえず、私の力が回復するまでは人間界でプリキュアを絶対にこちらへ近づけぬようにするのだ。」
「ご命令でしたらもちろん…しかしバルジやメシエお嬢様は?」
「メシエお嬢様は事情があって行けない。バルジは…」
「そうでっかそうでっか!いやーあないな男に任せたってあきまへんわ!
ついにわいの時代がやってきたんやーー!!」
「言っていることがよく分からぬわ!!!!」
こいつの言動にはいちいちイライラさせられる。いつかバルジと共に2人仲良く処分してやる。
「す、すんません!!よ、要するにフィラメント様はバルジよりこのパルサーを選ばれたと…。」
「そんな事一言も言っていない!!うっ…。」
「フィ、フィラメント様!?」
「フン、バルジもお前も変わらぬわ。ま、共通点があるとすれば私としてはおまえ達を失っても痛くないというところだけだ。」
「そ、そんな…。」
「いつの間にかいるお前にブラック様は寛大な方だから力を与えたのだ。それだけで十分感謝するのだな。さぁ、さっさと行け!」
「か、かしこまりました…。」
そう言ってパルサーは姿を消す。
「一刻も早く動けるようにならなければ…まずはそこからだ。」