罰ゲーム実行中
「実行しなければなりません」
「実行しなきゃあ駄目!」
「……」
どうしてこうなったかと言うと―
数時間前に遡る―
「クダリ、クダリ、ゲームしよう!」
「ゲーム、別に良いけど…」
「それなら私も混ぜて下さいまし」
丁度暇を持て余してた所にゲーマス兄弟が来ていて。
ノボリ兄さんは野暮用で外してて僕しか居なかったとき。
「三人しか居ませんから簡単なババ抜きにしますか?」
「僕は、構わないけど…クダリ君は?」
「僕はオッケーだよ☆」
そんなこんなでババ抜きが始まって数時間―
………
「まっ、まさかこの僕が負けるなんて…」OTL
「ワーイ勝った勝ったクダリに勝ったwww」
「まさかの展開でございました」
ノボリさんが最初に上がって僕とクダリ君が残って二人のバトルが始まって…
僕に残されたカードは2枚で1枚が普通のカードでもう1枚がジョーカーでクダリ君が持ってるカードは1枚。
ここからが勝負所クダリ君がジョーカーを引けば五分五分。
もしクダリ君が普通のカードを引けば…僕の負け…
ここは運に任せるしかない!
「どっちらに・し・よ・う・か・な・て・ん・の・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り……こっち!」
僕の持ってる右のカードは普通のカード左がジョーカー。
はたして―――
「ワーイ僕の上がり!!!」
「えっ、まさか…」
血の気が引いた感じがした。
そっと自分の手に持ってるカードを見たら…
残ってるカードはジョーカー。
「!!!!」
僕の負けだ…OTL
「クダリ様悪までこれはゲームでございます?」
「ノボリさん…」
ジーン
感傷に浸ってる場合じゃあ無かった。
「じゃあじゃあ早速罰ゲーム開始しよう!」
「!!!!!」
「こらっ、クダリ!」
えっ、ちょっと待ってこれて罰ゲーム有りで始めたんだっけ?
僕一言も聞いてないけど…
「えっ~だって今言ったもん☆」
まるで僕の心悟ったかの様に言い出したクダリ君…君怖いよ…(逃げ腰)
最初の冒頭に戻る―――
「クダリ様覚悟を決めて下さい!」
「大丈夫僕達に任せれば大丈夫!」
「いや―まだ心の準備が…あと少しだけ、時間下さい」
「クダリは敗者僕達勝者の言う事絶対だよ!」
「そうですよクダリ様」
「でっ、でも幾らなんでもこればっかりはちょっと…」
「良かったですねクダリ様丁度ノボリ様も席を外していて」
ノボリさんの後ろから黒いオーラが見えるのは気のせいかな?気のせいだと思いたい。
「クダリいい加減に観念しなよ?」
「クダリは後ろをお願い致します私は、前から行きます」
「オッケーノボリ!」
「なんの話ですか!!!」
流石のクダリも二人相手に手も足も出せない状況に陥ってしまった。
ゲーマスクダリは目に止まらぬ光速移動でアニマスクダリの背後を突いて捕えた。
「えっ、えっ、いつの間に…!」
正面からゲーマスノボリが接近。
「さぁ―大人しく私達に身を委ねれば安心ですよク・ダ・リ・様?」
「ひっ、ひっ、ぎゃあああああああ!!!」
ギアステーションで静かなひと時に青年声が響き渡った。
その声を聞き一人廊下に立ち止まったアニマスノボリ。
「はて?どなたかの聞き慣れた声が聞こえた気がしましたが気のせいでしょうか?」
特に深く考えずに歩き始めた。
これから起きる事を知らずに…