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最終回の感想と、2期嘘予告と、活動日誌2の感想

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それだけの期間、水泳やめてたなら、妹の江ちゃんは知ってそうなものなんだけど……。
それと、凛ちゃんの体つきからして、水泳をやめていたとは思えないし……。
というか、それだけの長いあいだ、凛ちゃんが水泳をやめられたとも思えないのですが……。
水泳の強豪校の鮫柄水泳部でもあっさりやっていけてるし、最終的にははずされたけど県大会後にいきなり地方大会でリレーに出たいとか言って聞き入れられているあたり、そうとうな実力があるからこそのはずなので、そんなに長いブランクがあったとは考えにくいのですが……。

怜は話を続ける。
凛ちゃんは県大会で岩鳶高校水泳部員たちの泳ぎを見て、昔を思い出して、またリレーをやろうと思った。
だから、鮫柄で最高のリレーを泳いでみせる、って。
だけどそれは本心じゃない、と怜は言う。
彼は結局、勝負なんてどうだって良かったんだ。
もう一度リレーを泳ぎたかったんだ。
遙先輩たちと……。
最高の仲間たちと。

それを聞いて、やっと遙さんは顔をあげ、そして立ちあがる。
なぜわかる、と怜に問う。
怜は答える。
それは僕も彼と同じ気持ちだからです。
そう言って、怜は笑った。
あなたたちと、最高の仲間たちと、ともにリレーを泳ぎたい。
遙先輩だって同じなんでしょう?
勝負なんてどうだっていい。
一緒に泳ぎたいひとが、いるんでしょう……!?

そう訴えるように問いかけられ、遙さんは目元を少し赤らめ瞳を揺らし息を呑む。
そして、眼を閉じる。
自分の中からあふれる想いを感じるように。
それから、答える。
「凛と……
泳ぎたい」

その答えを聞いて、怜は息を呑み。
それから、少し寂しげに眼を伏せた。

そりゃあね、そりゃあね、そりゃあね……!
怜ちゃんもわかっていたと思うよ、遙さんの回答。
でも、やっぱり、そこは「岩鳶高校水泳部のみんな」とか答えてほしかったんだろうなー。
だけど、しかたないよー。
もちろん遙さんは岩鳶高校水泳部の仲間たちのことも大切に思っているんだろうけど、凛ちゃんへの執着……じゃなかった、愛情は別格なんだもん。
凛ちゃんのお父さんの葬列のときに実は出会っていたという運命のふたりなんだもん。

怜は言う。
このままでは本当に凛が水泳をやめてしまうと。

凛が荷物を持って会場をあとにする光景。
似鳥は取り残される。

救ってあげられるのは遙たちだけだと怜は訴える。
でも、俺たちにどうしろってと真琴は戸惑う。
それに対して、まだわからないんですか、と怜は声を大きくする。
理論的に考えて答えはひとつしかありません!
遙さんは眼を見張る。
真琴と渚が遙さんのほうを振り返り見る。
遙さんは、本当にいいんだな? ときりっとした表情で問う。
それを怜は真摯な表情で受け止め、だが、次の瞬間、メガネを押さえて笑い、もちろんです! と答えた。





このあと感想は後編に続きますが、全編とおして見て、強烈なインパクトがあったシーンは後編にあるものの、一番印象に残っていて頭から離れないのは遙さんが廊下に座って再起不能状態になったシーンです。
すごいわー。
遙さんの中の凛ちゃんの存在の大きさには驚かされました。
というか、あの遙さんの様子を見た岩鳶高校水泳部員三人は「うわー、コレ、どーしよー」って感じだっただろーなーって。
怜ちゃんにいたっては鮫柄学園まで凛ちゃんに「遙先輩のことをどう思っているんですか」っていう質問しに行くぐらいだから、三人とも遙さんの凛ちゃんに対する思い入れの深さは認識してただろうけど、それでも、「うわー…」って感じだっただろうなと思います。