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ハルトくん、あなたはこの文章を読んでいるの？
本当はあなたにこれを見せたくはなかった。

それは、あなたが今だに前を見て歩けていないということだから。

ハルトくんはいつまで過去を見続けているの？

確かに、あなたは一人じゃさみしい、辛いと感じたから私達の手を繋いだ。
本当は二度と繋ぐことが無かった手を、あなたは望んでしまった。

あえて言わせて。

それじゃあいつまでたっても子供のままなのよ。

だけど、私はどうしてもあなたに伝えたかった。

繋いだ手はね、いつかはばらばらになるのよ。

そしてひとつずつ消えていく。

だけど、ばらばらになった手は…再び繋がれる。

今が寂しくても、いつかはもう一度、繋ぐことができる。




ハルトくん、とっとと明日へ歩きだしなさい！
あなたはそんな弱い人間じゃない。私が一番知っている。

どこかで、どのような存在になっているかはわからないけど、
また会いましょう、ハルトくん！


−凛子−

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