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鬼宇津みいあ
鬼宇津みいあ
novelistID. 49125
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カード暗殺

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今日はこのE組に転校生が来るそうだ。また暗殺者かなとみんなで話していると一人の少女が教室に入ってきた。短い黒髪とメガネが真面目にみえる。見たことない顔だ。
「君、誰?」
僕が聞くと少女は微笑んで
「今日転校してきた成瀬成海です」
と名乗った。
「君が⁉︎」
僕たちはびっくりして聞き返した。あまりにも彼女が…いや、成瀬さんが暗殺者には見えなかったからだ。
「成瀬さんって暗殺者?」
茅野さんが直球に聞いた。
成瀬さんは少し困ったような顔をして
「えっと…暗殺者?」
と聞き返された。
僕は成瀬さんは普通の転校生だとわかった。いきなり転校先で「暗殺者?」なんて聞かれたら戸惑うに決まってる。
僕たちは成瀬さんに殺せんせーのことを教えた。成瀬さんは驚く様子も見せずに
「わかりました。私も頑張ります。皆さんよろしくお願いします。」
と言って自分の席に座った。

キーンコーン
「さぁ、みなさんの知っているとおり今日から成瀬成海さんがここのE組の仲間になります。仲間が増えたので私を殺せるといいですねぇ」
殺せんせーの顔が黄色と緑のしましまになった。
僕たちは仲間が増えたからってあまり変わらないとわかっていた。マッハ20にどうやって対先生ナイフを当てようか、いつも僕たちは弱点を探しながら考えている。卒業までに殺せるのだろうか。

「渚くん!今日までに委員会の私か磯貝くんにメンバー教えてね」
片岡さんが僕に言った。
「メンバー?」
「忘れちゃったの?修学旅行!」
ああ、そうだった。メンバー集めなくては。
「業くん!一緒のメンバーならない?」
「うん、いいよ。他のメンバーは?」
「えっと、
作品名:カード暗殺 作家名:鬼宇津みいあ