カゾクデイズ プロローグ
「ああああ!もう、どうなってんだよ!」
俺は暗い部屋に閉じこもりながら一点を見つめていた。
俺の名前は如月伸太郎。ニートだ。実は一回最近外に出たんだが、それきりだ。
『ご主人、お疲れではないですか?』
こいつは俺のパソコンに居ついているエネ。
「あんなことがあったんだ、疲れてないわけないだろ!」
そう、俺の家族を奪ったあの事件。
俺は初めで最後の買い物をしていた。そしたら、強盗が来ていろいろあったがエネのおかげで俺は助かった。メカクシ団と名乗る組織にも会った。ここまでは良かったんだが…
突如、俺たちメカクシ団の家族が忽然と消えたのだ。
跡形もなく。
俺たちは絶望のどん底だった。母さんたちはどこ?これからの生活はどうするんだ?
俺の頭の中には不安でいっぱいだった。
〈お母…さん?〉
妹のモモはこの状況を把握してきれてなかった。
俺はその時思ったんだ。
(モモは俺が守らなくちゃいけない)
だから俺はなるべく優しくこう言ったんだ。
〈大丈夫だよ〉
それから俺たちメカクシ団はある一つの家に一緒に住むようになったんだ。親の行方を追いながら。
作品名:カゾクデイズ プロローグ 作家名:鬼宇津みいあ