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Wizard//Magica Infinity −9− 完

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「国安0課です!今すぐここから退避してください!!」
「みんなこっちです!!わ、わぁ!!ファントムがこっちきたぁ~っ!!」
「ファントムまで呼び寄せてどうするのよ俊平くん!!あ、晴人くん!!」

「ごめん、遅くなった」
「『ドライバーオン』プリーズ!」
「悪いが、今日はまだプレーンシュガー食べてないから、とっとと片付ける。変身!」
「シャバドゥビタッチヘンシーン!『フレイム』プリーズ!『ヒーヒー!ヒーヒーヒー!!』」

「さぁ、ショータイムだ」

・・・

−いけぇ~!仮面ライダーウィザード!−
−ファントムなんかやっつけちゃえ~!!−


「おいおい ほむらぁ。お前まさかあんな子供騙しの番組なんか見てるのかぁ?」

「かつて、そんな子供騙しの番組を楽しみに見ていた子がいたのよ。さぁ、行くわよ」


私は満足気にその場から立ち去る。
ちなみにあの特撮番組はつい最近始まった『仮面ライダーウィザード』という番組らしい。
きっと まどか の仕業だろう。

操真ハルトという存在が消滅しても、皆の記憶上に残るように…。

そして操真ハルトは自身がなろうとしていた存在についに辿り着いた。

『仮面ライダー』に、ね。


「良かったわね…操真ハルト」
「ん、何か言ったか?ほむら」
「いいえ、何も」


私はこれから歩き続ける。

例え、どのような結末になっても歩き続ける意味はある。

私達には明日が存在するのだから。


・・・

「晴人、決めて!」
「あぁ、コヨミ!」

「ルパッチマジックタッチゴー!チョーイイネ!『キックストライク』サイコー!!」
「フィナーレだ!」

−ぐあぁぁぁぁぁっ!!−

「…ふぃ~。」

・・・


「今日もいい天気だな~」

「えぇ、当分は良い天気が続くみたいね。当分は」

「そうみたいだな」


操真ハルト。あなたが守った彼女は今日も笑っているわ。

例え覚えていなくても、私が覚えている。

安心なさい。




だからあなたは、これからは自分自身の為に生きなさい。

これ以上、魔法少女に干渉する必要なんてない。

私達は、私達だけで戦い続ける。

仮面ライダーが居なくても、この世界には魔法少女達が存在する。




さようなら。操真ハルト。






そしてありがとう。操真ハルト。






また…いつか。






出逢える日まで−−−。