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Wizard//Magica Infinity −9− 完

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「…っ………」
「やぁ、暁美ほむら。今夜は魔獣の動きが全く無いのにこんなビルの屋上で一体何をしているんだい?おや、その指輪は…」
「あなたに話しても無駄な事よ………うっ…」
「見たところ、この世界のものとは思えない代物だね。一体どこでそんなもの手に入れたんだい?…!」
「っ!!…はぁ…はぁ…」
「ソウルジェムと指輪を一体化させた?さっきの指輪が気になるところだけど何を企んでいるのかな?暁美ほむら」
「安心なさい。今は何も起こすつもりは無いわ。今は、ね」

私は、操真ハルトと出逢い、ワルプルギスとの最終決戦を経て一つだけ得たものがある。

魔法少女は、過去を乗り越え未来を受け入れたとき、とてつもない力を得ることができる。

まどか は全ての魔法少女の因果をその身に取り込み、過去と未来を受け入れることにより世界の改変すら可能な力を手に入れた。
操真ハルトは絶望しきった過去を受け入れ、未来へと進む決意をした。
そのお陰でワルプルギス…いや、概念と化した まどか とほぼ対等な力を手に入れた。

二人に共通して言えること、その身に因果を取り込んだ。

まどか は自分の身に付いた因果線を利用して世界の改変を行ったが、彼は違う。
操真ハルトはあの時間軸で様々な魔法少女の因果を取り込み力を得た。それは、まどか とは違いとても簡単な、シンプルな方法だ。

彼は英雄でありすぎた。
仮面ライダーという正義に縛られ続け、とある点を見逃している。


力を求める方法は、いくらでもある。


もったいないわね。その力を受け入れ上手く利用すれば『神』さえ超越できる程の力を得ることが可能だったというのに。


「インキュベーター。あなたから見たこの世界はどのように見える?」
「どうしたんだい?唐突に。残念ながら、僕達には感情というものは存在しないから、相対的にしか表現できないけど、君たち人間はとても欲深い。それゆえ様々な理念や思想が漂う光景が目に映るよ。そしてこの星を支配している君たちは宇宙で生きる生物の中では珍しい心理表現、『感情』を持ち合わせている高度な知的生命体だね」
「あなたたちは『感情』を得ようとしたことはないの?」
「不可能だ。根本的に君たちとは身体の作りが違いすぎる」
「そう、それは残念だったわね。あなたはいずれ後悔するわ。感情を得なかったことを」


彼が、操真ハルトが正義だというのなら。

彼女が、鹿目まどか が正義だというのなら。



私は、正義にはなれない。



正義を望んではいない。




希望と絶望、どちらも『心』
操真ハルトが『心』を救ってきたのだというのなら、私は彼とは違う生き方をしよう。

私にはその希望と絶望を超越する『心』を得た。

まどか は、彼と同じような精神では救えない。
なら…私はどのような方法を使ってでも彼女を救いだす。

そのために、力を得るために、過去を受け入れたのだから。



例え

この身体を闇に染めてでも

悪魔になっても



まどか を必ずこの世界に連れ戻す。



あなたは私の傍にいれば良い。
あなたが存在する世界こそ、私の希望なのだから。



だから待ってて…まどか。





私が絶対に、幸せな世界を築きあげるから。

あなたが笑って暮らせて、何も苦悩しない世界へと築きあげるから。








私は、世界をもう一度改変させる。











今度こそ…幸せな未来へ−――。