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ダンガンロンパ・ファンタジック/リロード-Prologue

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「………であって、希望ヶ峰学園は超高校級の生徒だけが編入する政府公認の特別機関なの…
 って、皆きいてる?」


遠くから、声が、聞こえてくる。






希望…ヶ峰…学園?





聞いたことない(はずの)名だ。






「希望ヶ峰学園がどういったものか、ですよね」



覚醒してる誰かが答えたようだ。





よかった、なら後でその人に聞こう。



ん?



そういえば、希望ヶ峰学園…ってなんだろう?



特に悪趣味な名前ではないが、安易な名前だな…



ってそう言うことじゃなくて。








『自分の世界に、希望ヶ峰学園なる学園が存在したか?』



と言う謎がある。







しかし答えはわりとあっさりと出た。



否。自分の世界にそんな名前の教育機関はない。





その推論を後押しするかのように、声は続く。


「それに…しても、光栄…です!卒業、すれば…人生に、成功した…も、当然と…言われる、学園…なんですよね!」





さっき答えた声でも、さっき説明していた声でもない。



真面目人間が最低でも2人はいるのか。これは安心感がある。





しかし、『卒業すれば人生に成功したも当然』と言われる学校?





どんな教育方針なんだろう。



それには興味がある。



…しかし、そんな『あからさまにレベルが高そうな学校』で、自分がついていけるのか。



そんな不安にも襲われた。




そして、そんなたいそう素晴らしい学校ならきっと有名なはずだ…




余計、自分の世界にあったとは考えにくい。




「どんな生活が待っているのか、わっくわくのどっきどきです!」



おっと、3人目の声…。



下手すると皆はもう覚醒している…の?私も起きないと……




あれ?





起きれない。






顔を上げられない。





耳以外の全てが、






まるで金縛りにあっているかのように……動かない。




「…学園生活に思いをはせるのはいいけど、まだ入学式すらはじまってないわよ?
 慌てないの」




入学式……?



私も入学するのかな。





でも、なんで私は動けないんだろう。




そう思った直後、体の自由が効くようになったのがわかる。





(そうだ、起きないと……入学式に出ないと……)





私の体はその『入学式』という言葉に反応してか、




ぎこちなく動き出した。





PROLOGUE

希望の学園と絶望の世界