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告白日和、です!-小泉花陽-

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1話 となりはぶつかるあの人


ねぇ、一つだけ聞いていいー?
私のこと…


「きゃあっ」
「かよちん大丈夫〜?」
凛ちゃんが視線をこちらに向ける。
どうやら人とぶつかってしまったようだった。
「あのっごめんなさい…!」
私はすぐに立ち上がって謝った。
声、震えちゃった。
「こちらこそごめん。前見てなかったから。眼鏡おちたよ。」
ぶつかった男の人は優しいそうな人で私はすぐにその優しそうな瞳に吸い込まれた。私は眼鏡を受け取ると男の人は私達が来た道へ歩いて行った。
「あっかよちん怪我してるにゃ〜。はいバンソコー!」
凛ちゃんがバッグから猫柄の絆創膏を取り出す。それを受け取って貼ると私達はすぐに歩いて行ったー。


「かよちんは受験校きめたの?」
今学校で流行っているカフェでケーキと紅茶を飲みながら凛ちゃんは尋ねてくる。
「凛ちゃんは?」
「凛はまだ決めてないにゃー…かよちんと同じところに通いたいなーって思ってるんだけど…」
机に顔と手をつき全教科赤点になったような格好で凛ちゃんは言う。
「私は…その……国立音ノ木坂学院って学校を…第一志望にしてるんだ…」
「そっかぁー。もう中3だし塾も通わないとだから凛も早く決めなきゃだよねー。」
凛ちゃんはケーキをぱくっと食べると美味しそうに目を輝かせた。

「り、凛ちゃん。だったら…よかったら…同じ塾に通わない?」
「え?」
「ダメだったらいいんだけど…凛ちゃんが居てくれたら…ちょっと安心かなーって…」
「行く行く!行きたいにゃー!今日帰ったらお母さんに話してみるね!」
「…うん…!」

1週間後、私達は同じ塾に通えることになってその塾に今から行くところです。
「凛はかよちんがいないとダメだからよかったにゃ〜」
「そっかぁ…ならよかった…!」
「あ、みてみて!かよちんアイドルのグッズ売ってるよ!この店!」
凛ちゃんが手を伸ばす先には店内でアイドルのpvがながれていたりアイドルの限定グッズが置かれていた。
「す、すごい…!」
「あとで帰りに来てみよーよ!」
「うん…!」
私達は店を後にし、塾へと向かった。

「かよちーん!凛ちょっと探検してくるね!」
塾に着くと凛ちゃんははしゃぐように塾の中を探検しにいった。
私は授業のある教室に入り支度をしおわると凛ちゃんを探すために席を立った。
「きゃあっ」
「うわぁ!ご、ごめん…!ってあれ?」
「え?」
顔を上げるとこの前ぶつかった男の人と同じ顔だった。
「あの….ごめん」
「えええ??」
男の人は急に赤面する。
「そ、の。下着っていうかなんというか見えてる。」
私は今までにないほどの悲鳴をあげた。
「かよちんどうしたの!?」
凛ちゃんが私の悲鳴に気付いて教室へ駆け寄ってくる。
「あれ?この前の人?」
「怪我…」
「かよちん立てる?」
「う、うん」
「その絆創膏。もしかしてこの前の?」
凛ちゃんにもらった一週間分の絆創膏を指差す。
実はあの後思ったより傷が深くなかなか治らないでいた。
「ごめん」
「え?ええっ?どうしたんですか?」
「その怪我俺のせいだよね。ごめん」
「ちょっと外すな」
男の人は絆創膏をしずかに剥がすと生々しい傷が露わになった。
「痛そうだ…傷が深い。」
男の人は苦笑いしながら絆創膏を貼り直した。
キズパワーパッドだった。
「…ありがとうございます…」
「かよちんごめんね…凛そんなバンソコーじゃなくて…」
「ううん!凛ちゃんすごく嬉しかったよ!私は傷さえ気づかなかったもん!」
凛ちゃんは笑顔を見せて荷物を席に置いた。
「俺もごめん。あの時急いでてあんま気をつかえなくてごめんな。」
そういって男の人も席に着いた。
「えっ!??とととととなり!?」「うん。だって席は指定だからな。」
「…私の隣は…上条…くん?」
「おう。上条流夜よろしくな。」
「よろしく…お願いします。…」
私は俯いた。
これから私を悩ませることになる。恋という感情。上条流夜という存在。