提督デビューです!
「(´゚ω゚)・*;'.、ブッ」
「ちょwww U房きたなwww」
それは誰だって吹くだろう姿を目の前の男はしているのだから仕方ないだろう。
「ど、どうしたですか伊八?!頭でも打ったですか?!」
「ちょwまじこれは酷いwww」
と彼は笑うが仕方ないだろう。
小柄とはいえ立派な成人男児がスクール水着を着て現れれば。
「やー最近ネットで女の子の俺がスク水だってゆーからついw」
「伊八、それは触れてはいけないネタでは?!」
「確かにいけないラインは超えた気はしてるおw」
女装にしてもスク水はアウトだろう。
流石に。
たぶん。
いくら似合っていたってだ。
が、その前に
「‥あの、それ、下‥どうしたです??」
「あ?これ?ちゃんとガムテで下処理したおw」
「( ´゚Д゚)・;'.、カハッ」
流石日本人。
何事も本気すぎたその手際に吹かざるを得ない。
これは職人気質の相方としての本気も見せねばなるまいか。
「あ、あとU房。」
「は、はい?」
「グーテンターク」
「‥‥!!」
ただの、挨拶なのにうっかり心臓がはねた。
他国の彼が自分の国の言葉を使ってくれた。
だたそれだけなのに、なんだか馬鹿みたいに鼓動が上がって自分でもビックリした。
本当にただの挨拶なのに。
「伊八、もう一度言ってくれませんか?」
「お、何ちょっと嬉しかったりした?www」
「い、いいからもう一度言って下さいです><」
「仕方ねーな、高くつくおーw」
そんなに満更ではなさそうな彼が散々渋って、でもお願いに乗ってくれる伊八は可愛かった。
発音もぜんぜんあっていないのに、でも凄く嬉しかった。
例え成人男性のスク水姿のままであっても。