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紅と桜~FLC~

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紅と桜~FLC~
              雨泉 洋悠

 真姫ちゃんの勢いに押されて、お昼ごはん食べ損ねるところだったにゃ。
 食べ損ねちゃったら凛よりもかよちんが大変にゃ。
 練習着大急ぎで着て来たけど、ご飯食べ終わってから直ぐは動けないから今は休憩中にゃ、身体動かせるの10分ぐらいかにゃー。
「凛ちゃんごめんね、私食べるの遅くて」
 かよちんが何か気にしてるにゃ、気にすること無いのににゃー。
「ううん、二人の練習見てても面白いにゃー二人とも踊ってる時はもうまるで別人みたいにゃ」
 お日様の下で曲に合わせて踊っている真姫ちゃんとにこ先輩は、いつ見ててもなんか格好いいにゃ。
「うん、何か凄く楽しそうだね二人とも」
 かよちん笑ってるにゃ、何か解るにゃーにこ先輩と真姫ちゃんは歌ってる時も踊ってる時も、何だか二人だけでいるみたいな感じがして見てて嬉しくなってくるにゃー。
 今度の曲の丁度二人が手を繋ぐところが来たにゃ。
「何かにこ先輩と手を繋いでる時の真姫ちゃんの眼、凛のことを見るかよちんそっくりにゃ、凄く嬉しそうなちょっと照れてるような眼にゃ」
 何だか凛がかよちんに見られてほんわかしちゃう時と同じ眼でにこ先輩のこと見てて、何だか凛が見られてる訳じゃないのにほんわかしちゃうにゃー。
「そっか、私そんな風に凛ちゃんのこと見てるんだね」
 かよちんちょっと感心したような眼をして真姫ちゃんの事見てるにゃ。
「そうだよー、凛はかよちんに見られているのがいつも嬉しいにゃ」
 かよちん、今度はにこ先輩の方を見てるにゃ。
「ねえ凛ちゃん、じゃあにこ先輩は?」
 ちょっと真剣な表情をして凛に聞いてくるかよちん。
 凛はこんな感じの真面目なかよちんも好きにゃー。
「先輩?にこ先輩はーうーん、わからないにゃー。でもなんか優しい眼をしてるにゃ、かよちんの眼や真姫ちゃんの眼とは同じように見えてちょっと違うにゃ」
 かよちんがふんふんって感じで首を振ってるにゃ。
「それに、にこ先輩の眼は凛やかよちんを見る時にも同じ目をしている時があるにゃ。
でも、今の真姫ちゃんを見る目とはちょっとだけ違うにゃ」
 うーん、ってかよちんが少し考えこんでるにゃ、凛はこっちのかよちんも好きにゃ。
「凛ちゃんて、時々本当に凄く鋭いことに気がつくよね。そんなの時には凛ちゃんてやっぱり本当に凄いなあと思う」
 えへへーかよちんに褒められたにゃ。
「凛ちゃんの言ってくれたことを踏まえて、私も気づいたことが一つあるんだけど」
 かよちんが少し真剣に、にこ先輩と真姫ちゃん交互に見てる。
 二人とも汗かいて、お日様の光浴びてキラッキラしてるにゃ、何か素敵にゃー。
「にこ先輩は今、私を見る時の凛ちゃんと同じ眼をしてる」
 にゃ?凛と一緒ー?そうなの?
「ふーん、自分からだと見えないから同じかはわからないけど、にこ先輩が嬉しそうにしてるってことは、かよちんの言っているとおりなのかにゃー。凛もかよちんを見るときは嬉しいから何となく解るにゃー」
 かよちんが凛の方向いて笑ってるにゃー嬉しいにゃー。
「凛ちゃん、今の話は真姫ちゃんとにこ先輩には話しちゃ駄目だよ?」
 かよちんがちょっとだけ真剣になった笑顔で言うにゃー。
「どうしてにゃー?」
 かよちんの話は凛にはたまに難しくてこうやって聞いちゃうにゃ。
「あの二人はね、一つだけ私と凛ちゃんとは違うの」
 かよちんがまた優しい顔に戻って二人を見ながら言うにゃ。
「まだ、始まったばかりなの、あの二人は」
 二人のことを見るかよちんが凄く嬉しそうにゃ。
 嬉しそうなかよちんを見ると凛もしあわせにゃー。
「何か良くわからないけど解ったにゃー」
 かよちんがまた凛の方を向いて笑ってるにゃ。
 凛はこっちのかよちんがやっぱりいちばん大好きにゃ。
「うん、凛ちゃんはずっとそんな感じで居てほしいな」
 そう言ってかよちんが凛の頭をなでなでするにゃ、嬉しいにゃー。
「かよちんがそう言うなら、凛はかよちんの傍でずっとこのままでいるにゃー」
 凛の頭を撫でながらかよちんが言うにゃ。
「真姫ちゃんとにこ先輩の間に、これから先何かあったとしても、私と凛ちゃんはちゃんと二人の力になってあげようね」
 もちろんだにゃ、かよちんに言われたからだけじゃなくて、凛も二人のことが大好きにゃ。
「解ったにゃー」
 そこで聞き慣れた真姫ちゃんとにこ先輩の声が聞こえたにゃ。
「凛、花陽、後5分ぐらいしかないけど、少しぐらい一緒に練習しない?」
「せっかく来たんだから、お昼だけ食べて何もしないで帰るのは部長としてはちょっと注意したくなっちゃうわね」
 よっし、かよちんと二人練習に参加するにゃー。
「かよちん行こう!」
「うん!」
 まだまだぽかぽか陽気の、お日様の下にかよちんと飛び出すにゃ。

次回

何で知ってるの?
作品名:紅と桜~FLC~ 作家名:雨泉洋悠