蒼空の魔法少女(第1話)
episode.1「もしかして未来から来たとか?」
ほむらの居る病院
暁美ほむら(また駄目だった……とりあえず学校に向かわないと)
そんなわけで、場面は見滝ヶ原中学校へと移る。
巴マミ「まどか、今日は転校生が二人来るみたいよ」
鹿目まどか「二人も転校生が来るなんて珍しいね」
早乙女先生「卵の味付けでケチを付けることは良くないわ。では、転校生の紹介いってみようー!」
そんな早乙女先生の紹介があり、二人の転校生が出てくる。
暁美ほむら「暁美ほむらよ。よろしく」
松本恵「松本恵だよ。よろしくね」
暁美ほむら(この時間軸には転校生が二人居る……世界が歪むほどループしてるつもりはないのに)
実際に世界を歪めるほどループしたのは本編のほむらなので、別の可能性の彼女がそう思うのは無理もない。
一方、恵はというと……
松本恵(彼女は元魔法少女候補で、病院で魔法少女に開花した。だけど病院で契約した形跡はない)
恵は恵でほむらを警戒していた。
暁美ほむら「あの、この少女と一緒に保健室の場所を教えて欲しいんだけど」
鹿目まどか「いいよ」
松本恵「僕は男なんだけど……」
恵は、ほむらがまどかを魔法少女に誘わないかどうか、一応チェックするべきだと思った。
保健室
暁美ほむら「まどか」
松本恵&暁美ほむら「やがて君(あなた)に奇跡を起こすと取り入る者(輩)が現れる。だけどそ(いつ)の誘惑に乗ったら(乗っては)駄目だよ(駄目よ)」
二人は、言葉が重なったことに驚く。
暁美ほむら「えっ!?」(どうしてまどかが魔法少女に誘われることを?)
松本恵「どうしてかは分からないけど、どうやら目的が同じみたいだね。だったら協力しようよ」
暁美ほむら「分かったわ」
ほむらは恵夢を「キュゥべえの差し金かもしれないけど、ひょとしたらまどかの契約を止めてくれるかもしれない」と思いつつ立ち去る。
松本恵(とはいったものの、要注意であることに変わりはないね)
恵はほむらを警戒しつつその場から立ち去るのであった。
魔法少女研究所
松本愛梨「で、どうだったの?」
松本恵「保護対象への勧告ついでに、前触れなしで魔法少女になった暁美ほむらの追加情報が手に入ったよ」
恵の報告を聞いて、愛梨は喜びつつこういう。
松本愛梨「我が息子ながらよくやるわね。で、その情報っていうのは?」
松本恵「どうやらほむらはまどかをインキュベーターと契約させないために動いているようだ」
それを聞いた黄瀬泰宏はこういう。
黄瀬泰宏「すると、ほむらはまどかが魔法少女候補であることを知っているというのか?」
松本恵「みたいだよ。それを聞くということは、データベースを覗き見された形跡がないの?」
黄瀬愛梨「ええ、ないわ」
それを聞いた恵は疑問を素直に提起する。
松本恵「インキュベーターが魔法少女でもない人間に次の候補を教えるはずはないし…もしかして未来から来たとか?」
松本愛梨「確かに私達の魔法少女ですら性転換が出来るぐらいだし、インキュベーターの魔法少女なら時間操作出来るだろうね」
松本恵「なら、その線で調べてみるよ」
そういって動こうとする恵を、愛梨は制止するようにこういう、
松本愛梨「待って。もしあなたの考えが正しいとしたら、ほむらがあなたを警戒している可能性もある」
松本恵「それはさすがに分かるよ。だから調査は慎重に行うよ」
恵がそういうと同時に、伊織が異常を見つける。
赤坂伊織「報告するわ。見滝ヶ原の第二産業ビルに結界反応!」
松本恵「了解!優、バイクを出して」
赤坂優「分かりました」
そうして、恵は優のバイクに乗って結界の場所へと向かうのだった。
作品名:蒼空の魔法少女(第1話) 作家名:アライズ