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機動戦士ガンダムナツラ 第1話

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傭兵



 いつの時代でも戦争は終わらない。
それはいつだってそうだ。
戦争は人が傷つく・・・殺生をするのはもはや常識だ。
決してメリットはなく、デメリットは限りなくある。
いつだってそうだ。
いつだって・・・。
 だが、だからといって祈るだけが人類ではない。

少女の声「おらおらおらぁ!どきやがれ鉄屑共がぁ!」

 今、怒涛の勢いで戦場を暴れまわっている少女もその中の一人だ。
パイロットスーツも着用せず、黄金の髪をたなびかせ、愛機である兵器
MS(モビルスーツ)を操縦する。

オペレーター『ジャンヌさん、突出しすぎです!幾らガンダムの性能が高いからって・・・』
ジャンヌ(少女)「問題ねえ!プラン通り、群がるMSを正面から一掃する!」
オペレータ『はあ・・・。どうなっても知りませんよ』

 オペレーターは大げさにため息をついた。彼女にとってジャンヌの突出癖は慣れっこ
なのである。防弾性もとい、性能が高い機体であるガンダムに乗ると、もの見事に
彼女の性格は破錠してしまう。といっても自我を失ったわけではない。

テロリストA「甘いな!後ろが隙だらけだぞ!」
ジャンヌ「バーカ。隙だらけはテメエだ!」

 ガンダムは腰からビームの刃、ビームサーベルを引き抜き、振り向くことなく
それを敵MSに突き刺した。一瞬置いて沈黙するMS。
 このように性格が破錠した所で、暴走しているわけでも、自我を失っているわけでもない。
戦場での視野が拡大されているため、戦場に支障を出すことはない。むしろ逆である。

テロリストB「なんて機体だ!?」
テロリストC「背後に目でも付いてんのかっ!?」
テロ指揮官「接近戦止め!全軍火気を集中せよ!敵はたった一機だ!」
オペレーター『対艦ライフル装備機、複数確認!ミサイル装備機体20!』
ジャンヌ「それだけじゃあ足りねえよ!」

 ジャンヌはコックピット上部にあるモニターを手に掴み、それを降ろす。
それと同時に巨大な銃器が二つ、ガンダムの背から両手へと移動する。
・・・それは規格外に巨大なガトリング砲だった。

ジャンヌ「この装備が最も得意としているのはミドルレンジからの射撃戦闘だ。
     その射撃に互角に張り合おうってんなら・・・!」
オペレーター『熱源確認!一斉射撃まで残り3秒!3・・・2・・・1・・・!』
テロ指揮官「一斉発射っ!死ねぇ!」
ジャンヌ「重戦艦20隻連れてこいやあああああっ!!!」

 互いがほぼ同時にトリガーを引き、勝負は一瞬でついた。
束を成すMS達はまるで虫の群れの如く次々と倒され、30機は下らない彼らは10秒も持たず
殲滅された。
 

 この日、永遠に終わらないと思われた戦争の歴史に楔が打ち込まれた。
かつて100年前に存在した伝説のMSガンダム・・・。
それが再び地に足を踏み、死に包まれた包囲網を突き破っていく・・・。