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蒼空の魔法少女(第2話)

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Episode2「何の話をしていたの?」


見滝ヶ原第二産業ビル・結界前
松本恵「優は安全で寝込んでいてもいいベンチにいるし、準備は万端だよ」
 恵はそういうと、黄色の人造ソウルジェムと赤色の人造ソウルジェムを対に構えてこういう。
松本恵「融合変身!」
 すると二つの人造ソウルジェムが融合し、橙色のソウルジェムになる。
 そのソウルジェムはいわば融合ソウルジェムである。
 彼はそのソウルジェムを髪留めにして髪をポニーテールにしながら性転換し、衣装も変化することで魔法少女に変身するのだ。
松本恵「私は魔法少女友衛めぐむ!絶望に堕ちた少女へ安冥をもたらす者よ!」
 なお恵が変身している間、優は寝てしまうのである。
 彼女が安全かつ寝込んでいても怪しまれいない場所に居る必要性を持つのはそのためだ。
 しかもソウルジェムの定則に漏れず、百メートル以上は離れられないのである。
 それはともかく、恵は魔女と戦おうとするのだが……
松本恵「一般人が迷い込んでいる!?」
鹿目まどか「さやかちゃん……」
美樹さやか「うわあ、まずいことになったかな?」
松本恵「あなた達は鹿目さんに美樹さんね。ここに居ては危険よ」
ゲルトルート「デテイケ!」
松本恵「っ!?マスケットを!」
 恵は召喚したマスケット銃でゲルトルートとその使い魔を攻撃する。
 使い魔はそれだけでふっとぶ。
鹿目まどか「マミさん!」
松本恵「いっておくけど、これで魔法少女になろうと思ったら駄目よ。魔法少女は危険と隣り合わせだから」
ゲルトルート「調子ニノルナア!」
松本恵「そのバラは返すよ」
恵はリボンでバラを押し返した。
鹿目まどか「リボンでバラを押し返しただけじゃない!」
美樹さやか「うん。ちゃっかり返したバラをあのよく分からない化け物に刺している!」
 説明口調な二人に、恵も説明口調でこう返す」
松本恵「あれは魔女。絶望を振りまく人類の敵よ。ちなみに、そいつの周りに居るのは使い魔よ」
ゲルトルート「ヤッテクレタナア!」
松本恵「これで終わりよ。ボルテックブラスト!」
鹿目まどか「大砲みたいのから砲弾を撃ち出した!?」
ゲルトルート「グギャアア!」
 ゲルトルートは爆発した。
鹿目まどか「あれ、ゲルトルートが爆発した後に何かある」
松本恵「これはグリーフシード。戦利品みたいな物だから、大事にしないといけないの」
 そして三人は結界から出る。
鹿目まどか「ありがとうマミさん」
美樹さやか「いや、助かったよ」
 二人が去るのを見届けた恵は、髪留めを持ちながらこういう。
松本恵「融合解除」
 すると恵の性転換は解け、ソウルジェムも二つに戻るのであった。
松本恵「さて、優は起きたし帰るよ」
研究員の寮・杏子の部屋
佐倉杏子「恵か。ここに来たということは、グリーフシードが手に入ったのか?」
松本恵「そう、薔薇園の魔女のグリーフシードだよ」
佐倉杏子「それにしても、どうして半月ぐらい前から手伝いを止めさせたんだ?」
 杏子の疑問に、恵はこう答える。
松本恵「それは約三週間後に来る、ワルプルギスの夜に備えるためだよ」
佐倉杏子「ワルプルギスの夜?そういや噂で聞いたことがあるな」
松本恵「その魔女は魔法少女達の伝説となっている。けど、僕と君が居れば倒せなくはない」
佐倉杏子「なら、どうして今まで誰も倒せなかったんだ?」
 杏子のもっともな疑問に、恵は答えがなかった。
 なので、彼はこう答えた。
松本恵「何らかの理由で、魔法少女達の間での連携が取れなかったんだろうね。あるいは、グリーフシード切れかもしれない」
佐倉杏子「曖昧だな」
松本恵「研究所でも見解が別れていて、仮説を出すのがやっとなんだ」
佐倉杏子「ま、雇われの立場でとやかくはいわないさ」
研究員の寮・恵と優の部屋
赤坂優「杏子はどうでした?」
松本恵「問題はないよ。むしろほむらの動向を気にした方がいいね」
見滝ヶ原学園
鹿目まどか「あの時、助けてくれてありがとうございます」
巴マミ「まどかさん、あれは私じゃないのよ」
美樹さやか「でもあの黄髪と女から見てもけしからん胸。なによりさやかちゃん達の名前を知っているとなると、マミさんしかいないよ」
 それについて、マミはこう答えた。
巴マミ「それはか…彼女が私の代わりに戦いたいという願いを叶えた魔法少女だからよ」
鹿目まどか「ええっ!?」
巴マミ「でもあの子もいっていたと思うけど、キュゥべえと契約しては駄目よ」
美樹さやか「確かに、魔法少女になるなっていっていたね。でも、どうしてなんだ?」
巴マミ「もし契約したら、恐ろしい戦いの連鎖に巻き込まれることになるからよ」
 マミは去っていった。恵は彼女と入れ違いにやって来る。
松本恵「何の話をしていたの?」
美樹さやか「ありのまま起こったことを話すよ。『マミさんに助けられたと思ったら、そいつはマミさんじゃなかった』」
 恵はさやかの発言を問い質す。
松本恵「そのこころは?」
美樹さやか「幻影とか見間違えとか、そんなチャチなもんじゃない。もっと恐ろしい物の片鱗を見た気がするよ」
松本恵「そ……そうなんだ」
恵達の教室
暁美ほむら「廊下で何を話していたの?」
鹿目まどか「クラスのみんなには内緒だよ。さやかちゃんはうっかり恵にいっちゃったけど」
暁美ほむら「そう…なら別にいいわ」
松本恵「つっけんどんだね」
 恐らく薔薇園の魔女から巴さんに守ってもらったっていう話だろうとほむらは思った。
 そして恵は、マミを見たほむらは彼女が魔法少女だと思っているのかと思った。

続く