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守るべきもの

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ガンッ ガンッ

「クソッ 傷一つ・・・つかねぇ

どうなってんだよこりゃあ
何だよ・・・オイ

この卑怯者がぁ!!」

ジャンは更にガンガンと
水晶を殴り続ける

「てめぇ!どうしてくれんだっ

出てこい!出てきてこの落とし前つけろ!!」


「よせ

・・・無駄だ」

リヴァイがジャンの肩を掴んだ

「くっ・・・」

「ワイヤーでネットを作れ!これで縛る!!

いつ目を覚ますかわからないこの子を
地下に運ぶ!それだけを考えろ!!」

ハンジの指示で兵士たちは急いで
水晶をワイヤーで縛る

(ようやくアニを追い詰めたと思ったら
この水晶体で身を覆われてしまった…

少なくとも鉄以上の硬度

生きてるのかもわからない)

もし…
このままアニから何の情報も
引き出せなかったら

何が残る?

(多くの死者を出し
その人生を失い…

謎ばかりを残して…
それで何が…?)

ヒュゥゥゥゥゥゥッ
ドォォォォォン!!

崩れた壁の破片が落ちてくる

「さっきから破片が危ないな…」

ハンジは上を見上げる

「オ、オイ!アレ…」

「は…?」

その場にいた全員が自分の目を疑う

「巨人…!?」

「何で壁の中に?」

50メートルはある壁の中から
巨人の顔が現れたのだ

ギョロッと瞳が動くのも確認できた

「う、動いているのか?」

(え…何?ちょっと待って
アレは…たまたまあそこだけにいたの?

もしそうじゃなきゃ
壁の中すべてに巨人がぎっしり?)

ハンジは呆然とする

「ハンジさん!指示を!!」

(壁の中すべてに巨人が…?)

ガシッ

ハンジは突然何者かに肩を掴まれる

「ハァっ ハァっ」

「ニック司祭?」

ウォール教の司祭が
息を切らしていた

「あの巨人に…日光を当てるな…

何でもいい
光を遮るものを被せろ…急げ!!」

「え…?」

「ハンジ、戸惑ってる暇はないわ
早く指示をして!」

戸惑うハンジにケイは声をかけた

「水晶の護送はケイに任せる
ハンジは急いであっちをどうにかしろ」

リヴァイはそういうと
ニック司祭を連れて行ってしまった

エルヴィンは既に中央に
連れて行かれていたようだ

作品名:守るべきもの 作家名:葉入