興味ないなんて、いわない。
世界が救われてから三年。
もう、平和な日常に戻った。俺はティファと、孤児達と共に暮らしている。
二年前は色々なことに巻き込まれたが、仲間のおかげで助かった。
俺の中にある闇が全て消えた訳じゃない。
でも、今は幸せだと言える。
「クラウド!今日もいっちゃうの?」
孤児の一人であるマリンは面倒見が良い。多分、俺よりも役立っている。
そして、ティファと同じくらい心配性だ。
「ああ。仕事だからな。…大丈夫。いつも通りに帰ってくるから。」
「本当だよね?待ってるから!」
そう言って微笑むマリン。エアリスに会いたくなるんだ。もう、いないけれど。
「ありがとう、マリン。」
俺はマリンの頭を撫でた。
「随分優しいのね、クラウド。」
「あんた程じゃない。」
少し苦笑してティファが言った。俺も薄く笑う。
「じゃあ、行ってくる。」
俺はいつも通りにバイクに乗って出かけた。
「行っちゃったね。」
「そうだね。でも、だいじょうぶだよ。そんなに心配しなくても、ね?」
「うん、ティファ。今日もお店のお手伝いするからね!」
マリンは笑って言った。私もつられて笑った。
「ありがとう。今日もお願いね、マリン。」
私たちは店のなかに入っていった。
今日も一日楽しく暮らせたら良いな。
作品名:興味ないなんて、いわない。 作家名:光音リン