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Die Liebe des Elternteiles(後編)

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「ねえルートルート!次あれに乗ろうよ!」
「こ・・・こら、少しは大人しくしろ」
「大人じゃないよー。子供だもん。せっかくだからルートも一緒に楽しもうよ」
フェリに腕をひっぱられ、しぶしぶジェットコースターの階段を昇っていくルート。
「こら!ひっぱるな!」
「ルートさんも楽しんでいらっしゃい」
乗り物から手を振るフェリにベンチから手を振り返す。

「楽しかった。お腹すいたねー」
「ごはんつぶが付いてますよ。おちついて食べなさい」
フェリの頬に飛んだご飯粒に
「可笑しいんだよ。ルートずっと一言も言わずに歯を食いしばって黙ってるんだもん。
ジェットコースターは叫んだ方が面白いのにね」
「そんな事で叫んだら恥ずかしいだろ」
「今日のルートは子供なんだよ。ムキムキじゃないし、ドSでもないし。
俺と同じ10歳の無邪気な少年なんだから、それっぽくしようよ」
「あー、わかったわかった。それじゃあ、あの落下マシンに一緒に乗ってくれるな兄弟?」
「ヴェぇぇ〜ドSだよルート。俺あれ怖いよ怖いよ!嫌だよ!」
「子供らしく無邪気に楽しもうじゃないか」
「ルート怖いよぉぉぉ」
目を据えて笑うルートに袖をつかまれて、フェリが怯える。
「フェリ君私も一緒に乗りますから」
泣きじゃくるフェリの両肩に手を添えてやさしく微笑む。
「ヴェー。菊、ありがと」

ひとしきりアトラクションを楽しんだ後、ポップコーンをほおばりながら17時だというのに薄暗くなってきた遊園地の景色を眺める。
赤と緑のクリスマスイルミネーション。
今日はクリスマス。
二人のやりとりにくす、と笑いながら入場した際にもらったプレゼントチケットを見る。
『クリスマスケーキプレゼント!』(10組ファミリー入場限定)
「私は弟を二人連れたお兄さんというところでしょうか」
チケットを見ながらつぶやいていると横からひょこっとフェリが顔を出す。
「今日は菊が俺とルートのお母さんだよ」
「・・・お母さん・・・ですか」
「うーん。お父さんかなー、でもやっぱりお母さんだよ。」
ぽんっと本田の側に飛び乗り頭を預ける。
「ヴェーあったかいな・・・俺眠くなってきた」
本田のひざまくらでフェリがうとうとしはじめる。
「はしゃぎすぎだろう。今日はちょっと俺も疲れた」
「帰って夜ご飯までにちょっとお休みしましょう。ルートさんもちょっと眠ったら良いですよ」
眠り始めたフェリを背負い、本田はベンチから立ち上がる。
「帰りましょうか」
「そうだな」
本田はルートの手をぎゅっとにぎる。今日は本田が用意してくれた毛糸の手袋のおかげで寒くない。
「manma・・・」
背中でフェリが寝言を言い始める。くすっと二人が笑う。
「本当に母親みたいだな」
「そうですね。こんな大きな子が2人もいるなんてさぞ楽しいでしょうね」
『よぉ!本田。ヴェストは眠ったか?』
ルートが寝付いたら電話をしてくれとギルベルトから頼まれていた。
『遊びつかれて寝ていますよ』
『実は今玄関の前に居るんだ』
え、と玄関の前にはいつから待っていたのか長身の青年が立っている。
大きな袋を持ってギルベルトがよお!と手をあげる。
「いらっしゃったのなら呼んでくださればよかったのに」
「サンタクロースは子供が寝静まってから現れるもんだろ!」
「ほら、本田にもクリスマスプレゼントだ。」
「ルートさんにですか?その大きな袋は」
3個手に持っていたプレゼントの中で特大大きい袋。
「クヌートのぬいぐるみだ。あいつ、あんななりしてっけど可愛いものが好きでさ、
マシューのクマ次郎ずっと見てるんだぜ。」
ケセセセと笑い声をあげる。
襖の間の薄い明かりの間から兄の声が聞こえてルートが目を覚ました。
「兄さん・・・?」
「おお!ヴェスト。すっげえ懐かしいなー!」
さすが俺様の弟写メをとりまくるギルベルト。
「フェリちゃんの寝顔もかわいいぜー!」
フェリシアーノが寝入っている側に匍匐前進で忍び寄る。
「もう、兄さ・・・兄貴!」
くすくす笑う本田。
「サンタクロースも来られましたし、そろそろ夕食にいたしましょうか」
食卓の上にはオードブルやケーキが並べられている。
「それでは皆さん、メリークリスマス」
「Frohliche Weihnachten!」
「Buon Natale!」















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ちびをつれてお母さんは遊園地にGOです。萌えな展開はヲタ菊にはメガヒットな現象かと思います。
酷い目にあったアルフレッドも気になります。どんな風な目に!!
ブリ天の呪いで人形サイズにちっちゃくなるとかとか・・・くらいの発想しか浮かびません(泣)
せっかくハリポタの国なのに、透明人間になるとか・・・うーん。いい案ください(←おい)
せっかくギル兄ちゃんとちびルートも見てみたい。
ありがちネタですがちょっと書いてみたくなったので・・・。
ちびでもルートはルートなんだろうなーと思います。
ギャグにしようかと思っていたら上手いこと落ちなかったのでもう少し続きます★
「Die Liebe des Elternteiles」=親の愛。菊のお母さんっプリを発揮ですよ!
枢軸だけどプーも書きたいよ。東西が好きだよ。芋兄弟が好きだよ。
ちびフェリルーがフェリと神羅を彷彿させるような・・・ぶんぶん。
そんなこと言ってたらまた妄想が(汗)
クリスマスネタが吹っ飛んだけど、回収しました。ギルがサンタなら→お父さん?
寝静まって現れるサンタが子供達を起こしていく(笑)
タイトルが「Die Liebe des Elternteiles」なのに母親だけで父親がいない!
こういう時のお父さんは子供が寝静まった後に仕事から帰ってプレゼントを
持って現れるのが理想なのです。
書いておいて丁度いいポジションにおさまったような気がします。
ギルのプレゼントのクヌートのぬいぐるみに埋もれて眠るルートが見たい。(夢見がち)