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白雪物語(後編)

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「そこの素敵なお嬢さん、美味しいスコーンはいががかね」
小人の家に黒い服をかぶった人物が現れ籠から異様なオーラを放つ。
「あ・・物売りか、こんな森の奥までご苦労だな」
「これを食べると美しくなれるんだよ。さあどうだい」
強引にスコーンをすすめて来る人物に白雪姫は大人しく受け取った。
「さあ、食べてごらん」
ためらいながら白雪姫は一口スコーンを食べた。
そのまま苦しそうに座り込み、床に倒れてしまった。
[白雪姫!!!」
フェリがあわてて駆け寄り、白雪姫のもとに行くが体はぴくりとも動かない。
「うわあああん、白雪姫が死んでしまった」
大声でフェリが泣きだす。
「ふははは、これで城は俺のものだ。次は女王か」
高笑いをする魔女が天井を見上げると、天井に張り巡らされた大きな網が振ってきた。
「うわあ」
縄に捕らえられた魔女を、女王と菊が頭をたたき、気絶させた。
「白雪姫もう大丈夫だ」
死んだふりをしていた白雪姫は起き上がり、魔女の籠に入ったスコーンを
魔女の口の中にぐいぐいと押しこむ。
「毒入りスコーンだ。少し舐めただけでも体が痺れる」
「他にも毒薬たくさん持ってるな、これも一緒に飲ませてやれ」
魔女の持っていた毒薬や毒入りスコーンも一緒に口の中に押し込んだ。
小人と白雪姫達は気絶している魔女を縄縛りにして冷たい森の奥へ放置した。

「うわー寒いなー。俺の国の地図しか持ってないから迷っちゃったよ」
白馬に乗った王子が小人の森に入ってきていた。
縄縛りになっている魔女を見つけ、側に降り立つ王子。
魔女は悪夢を見ているらしく、苦しそうにうめいている。
「なんだいこれ、かわいそうだな。よし、ヒーローの俺が救ってやるんだぞ」
縄を解いて、軽くおでこにキスをする。
「うーん、あれ?お前は?」
「helloレディ。目が覚めたかい。俺はアルフレッド王子、君は?」
「えっと・・・俺は・・・なんだったっけ」
魔女は自分の毒薬で記憶が無くなっていた。
「思い出せないのかい?hahaha!ようし、じゃあ俺の妃にならないかい」

魔女の魔法は解け、白雪姫と女王は城に戻り、
こうして記憶を失った魔女はアルフレッド王子と幸せに暮らしましたとさ。


















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当初かんがえていたストーリからちょっとそれてしまいました。おや。
ムキムキ白雪姫。想像するとメイドイツにしかなりませんでした私の脳内。
ムキムキルートも強いけど、ブリ天が本気出したらファンタジーの世界では無敵なんじゃないかな?と
思うわけです。ルートがムキムキを封じられたら、アーサーの勝ちかなと。
<●><●>カッ
日本の妄想も2次元の世界じゃ無敵ですよね。
mkmkにはまってる私としてはドイツに関するネタを模索中〜♪
菊の兄さんことにーにをパンダ売りで出そうかと思いましたが別の話になってしまうので軌道修正。
「マッチ売りの少女」ならぬ「パンダ売りのにーに」
「パンダアルよ〜幸せのパンダアルよ〜。このパンダ売らないと帰れないアル」
作品名:白雪物語(後編) 作家名:千秋けん