二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

Rin

INDEX|1ページ/1ページ|

 

【登場人物】
ナレーター(ナ)
小森 亜美(亜):主人公。大学生の女の子。少し弱気。アパート「弥生荘」で一人暮らしをしている。
おばさん(お):弥生荘の管理人。
和真(和):亜美の彼氏。浮気をしている。
Rin(R):?


Rin「人は誰しもが本音と建前を持っています。
言いたいのに言えなかった、言わなかった、なんてことはありませんか?
日本人ならばなおさらでしょう。日本人とはそういうものですからね。」

--------------------------------------------------------------------------------

お「もう!またゴミ散らかして!!!!小森さん!?」

亜「なんですか?」

お「なんですかじゃないわよ!こんなにゴミ散らかして!
いつもちゃんとしてって言ってるでしょ?」

亜「はぁ……」
(本当はおばさんの猫が散らかしてるんだけど……)

お「とにかく、今度からお願いね!」

亜「はーい...」

*************** ************************

亜「もう!なんで私が言われるのよ!散らかしてるのはアンタの猫だってーの!」

R「そう思うのなら本当のことを言えばいいのに。」

亜「誰!?」

R「もう一人のあなた、とでもいいますか。」

亜「もう一人の私って……?」

R「あなたが、他人に見せることができない部分、言うことができないこと。
そういう''闇''の部分なのです」

亜「よくわからないけど」

R「いずれわかりますよ。……ほら来た」

************************************

和「亜美ー!」

亜「和真!どーしたの?」

和「あのさあ……金貸してくんねーか?」

亜「また?この間も……」
R「どうして?バイトしてるでしょ?」

和「頼むよ!どうしても必要なんだ!すぐ返すからさ」

亜「...わかった」
R「ホントは他の女と遊ぶためのお金なんでしょ?」

和「サンキュー」

亜「うん。早く返してよね!」
R「返してもらえたことなんてない。今度だって返さないつもりでしょ?」

和「じゃあな」

**************************************

亜「ちょっと!あなたなんなの?私が心で思ってることばっかり」

R「だから言ったでしょ。闇の部分だって
安心して。私の声はあなたにしか聞こえない」

亜「それでは私がどうにかなってしまう」

R「どうして?なんならわたしが代弁してあげてもいいけど」

亜「やめて!嫌われてしまう」

R「何よ、あんな男。金が目当てのクズじゃないの」

亜「でも、優しくしてくれる」

R「そんなの最低男の常套手段じゃない」

亜「...っ」

------------------------------------------------------------------------------------------
数日後

チャイム音

R「またあのクズ男が来たわよ」

亜「クズ男って和真のこと?やめてよ」

R「今日こそはっきり言ってやるわ」

亜「やめて!あなたが出たら今までの関係が台無しよ!!」

和「亜美!また金が必要になったんだよー。頼む!!貸してくれ!!!!」

R「アンタに貸す金なんてないわよ!帰って!
アンタが浮気してるのも知ってるんだからね!!」

和「は?なんだよ!金貸してくんねーなら、用はねーよ。おめえみたいなブス!
お望み通り別れてやるさ。じゃあな!」

亜「あっ……」

***************************************

亜「うぅ……。うわーーーん。なんであんなこと言ったのよ!
振られちゃったじゃない!好きだったのにぃ」

R「よかったじゃない。別れられて。お金は自分のために使わなきゃ」

亜「よくない!」

R「はあ……………だめね。あなたそんなんじゃ人生損よ。自分に正直にならなきゃ」

亜「自分に…正直に……」

R「そう!もっと強気に生きなさい!」

------------------------------------------------------------------------------------------

お「ちょっと、小森さん!ゴミ散らかさないでっていったでしょ!?」

亜「それ、お宅の猫が散らかしてるんです」

お「へ?」

*****************************************

亜「ふふっ。ちょっとスッキリしたかも。よーし、人生楽しむぞっ!」


END

作品名:Rin 作家名:アルテ