もしかして
仕事を終えた平和島静雄は上司 田中トムに一言挨拶をして、自宅へと帰ってきた。
そして、明日の仕事の為に今日は早めに寝ようと考えていたのだが、そんな彼の思いとは裏腹にインターホンが鳴る。
ガチャ
『やあ!シズちゃん。今日も元気かい?おやおやお疲れのようなだ、大変だね。ちなみに僕は元気満々だよ』
『ア?』
静雄は連日の仕事でかなり疲労していた。いつもならここでイィイイイザァアアアヤァアアア!と殴りかかっている所なのだが、今の彼にはそんな体力は残っていなかった。
『シズちゃん、目の下のクマがひどいね
まあ毎日こんな時間に帰ってくるんならそうなるに決まってるか。しかし弱っているシズちゃんとは貴重だなぁ。もちろん僕は早く君に元気になってほしいよ。それでぶっ殺したいね』
『おい、ノミ蟲。人が黙ってると思ってぺらぺらと喋りやがって、殴られてぇのか、お前はよぉ!』
臨也の喋り方になんとなくいつもと違う何かを感じ不信感を感じながらも、大嫌いな相手に疲れている姿は見せられまいと静雄は必死に威勢を張る。
なんとなく視界がぼやけてきやがった。
あぁ、俺倒れそうだ。
バタッ
『ちょ、え、シズちゃん!?』
びっくりする臨也をぼんやりする中そっと横目で見て
『ざまあみろ』
そういうと静雄の意識は途切れた