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フレンチトースト

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朝目が覚めると、
毎日隣にすずめがいる。

今までシングルベッドだったのを
さすがにダブルに買い換えた。

スゥスゥ寝息を立てて
モゾモゾしていたので、

すずめの頭を胸に抱き寄せ、
頭にキスをする。

すずめが目を覚まし、
「あ…」と言って
かぁぁぁっと赤くなる。

寝顔をずっと見られるのは
恥ずかしいらしい。


「おはよう。」

というと、

「おはよ。いつから起きてたの?」

と尋ねられたので、


「ん?今。」

と答える。


「嘘だぁぁぁ。」

とすずめは真っ赤になって
俺の胸に頭をぐりぐり押し付ける。

よだれ顔を見られるのが
嫌らしい。

だったら俺より早く起きればいいのに、

俺はこの恥ずかしがるすずめが見たくて

毎日すずめより早く起きてやろうと
思ってしまう。


「フレンチトースト作るから、
顔洗ってきたら?」

「ん…」


ボサボサの髪を軽くまとめて
すずめが起きあがる。


まだ軽く寝ぼけてるみたいだ。


「すずめ。」

寝室を出ようとしたすずめの腕をつかみ、
軽くキスをし、耳元で「かわいい。好きだよ。」
と言ってみる。


赤くなってフニャフニャになるすずめを尻目に
俺は、くすくす笑いながら
朝食の用意をしにキッチンに向かう。


結婚してから俺は
恥ずかしげもなく甘い言葉を
すずめに言うようになった。

もちろん人前では言わないが。


「結婚したら大輝が変になった。」

とすずめがブーブー言う。


「何が?嫌か?」

と言うと

赤くなりながらすずめは

「嫌…じゃないけど。」

「ん?」

「…嬉しいけど。」


ぼそりと下をむいて言う。


「たまんねぇ!」

ギュッとすずめを抱き寄せる。

「わっ早く用意しないとっ。仕事っ。」


可愛くてたまんねぇ。


マジ、フレンチトーストくらい
甘い気持になる。


家限定だけど。

玄関を出るとき、パァン!と
自分の頬に平手打ちして、
仕事モードに気持ちを切り替える。

が、同僚の話だと時々
実験中に思い出し笑いをしてるらしい。


うーん、ヤバイ。


フニャフニャなのは
俺の方かもしれない。

作品名:フレンチトースト 作家名:りんりん