高杉晋助
あのでっかい背中も
穏やかな笑みも。
でも世の中は俺たちからあの人を奪った。
かつて共に戦った同志も今は敵。
なぁ先生…何で俺たちは違う道に進んじまったのかな?
確かに俺たちは最初からバラバラの道を見てたかもしれねぇ
…だが同じ志を持ってたはずだ
少なくとも俺はそう思ってる。
ヅラは言ってた
「仲間だと思ってる。昔も今もだ」
だったら何故だ‥
ヅラも銀時も
あの人を奪ったこの世界を何故許せる
何故壊そうと思わない?
できれば同志とは戦いたくねぇ
昔の俺たちに戻りてぇ。
一緒に酒酌み交わしてバカ騒ぎしてぇ
だけどそれ以上に俺はこの世界がどうしても許せねぇんだ
だから…
先生のために
また昔の俺たちに戻るために
俺ァただ壊すだけだ
この腐った世界を
獣の呻きが止むまでな。
END