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JF2012

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銀「今年もやってきたぜ12月が!!神楽!!新八!!準備はいいか!?」



神「勿論ネ!!酢昆布も沢山もったし、大丈夫アル!」


銀「おまっ…おやつは300円までだって言っただろ!!!それ明らかに300円以上じゃねぇか!!」



神「何言ってるアルか!!今日は遠足じゃないネ!それに銀ちゃんだって沢山甘いものもってるアル!」



銀「ばーか。俺はいいんだよ!!」



新「はいはい、2人とも。そこらへんにしておいてくださいね」



神「うっせーよ駄メガネ。お前はひっこんでろヨ」



新「何!?何で僕に対してそんなに冷たいの!?」



桂「ハーハッハッハ!!今年は俺も行くぞ!!沢山んまい棒も持ったし、準備は良いか?エリザベス」



エリ【大丈夫です、桂さん】



桂「うむ。何せ今回は俺シークレットゲス……グハッ!!」



銀「何でてめーが居るんだヅラ!!」



桂「ヅラじゃないかつ…「ご用改めである!!真選組だ!!!」」



桂「何!?幕府の犬だと!?」



土「ここに桂が現れたとの情報を頼りに来てみたら…本当に居やがった」



総「土方さん、どうしやすかい?」



土「んなもん決まってんだろ総悟。さっさと捕まえ…「待て、待つんだトシ!総悟!!」」



総「何ですかい近藤さん。今から土方のヤローを捕まえようとしてたのに」


土「なっ!!?お前捕まえる相手がちげぇだろ!?」






近「まぁ待て。今日はジャンプフェスタ2012だ。簡単に言うとあれだ、祭りみたいなものだ。やはり祭りは皆で楽しまなきゃいかん。だからトシ、総悟、今日の捕り物は中止だ!!」



土「は!?あんた何言ってんだ!?今この場で見逃したら次は無いかもしれないんだぞ!?」



総「まぁ近藤さんがそう言うなら…仕方ねぇや」



桂「む…敵に情けをかけられるとは……不本意だが、今回は有り難く受け取っておこう……礼を言わせてくれ」



近「いや、良いんだ。お前とは今まで色々としてきたが、今回はシークレットゲストという役目があるのだろ?今ここで捕まえたらお前を待ってる人達が悲しむ。市民を護る俺たちが市民を悲しませてはいけない」



桂「近藤……かたじけない」



土「何これ…何?その涙!!何で握手なんかしてんだよ!!!」



総「まぁまぁ土方さん、今回は諦めましょうや」



近「すまんな!!トシ、総悟!!」



総「それにしても、ジャンプフェスタって一体何なんですかい?」



近「ん?あぁそれは…」



銀「アニメの祭りみてぇなもんだよ。可愛い姉ちゃんたちが色々なコスプレをしたり、色々な業者がアニメのグッズを売ったり声優が来てトークショーしたりする祭りだよ」



土??「何!?アニメの祭りでござるか!?」



新「え?ちょ、土方さん?今ござるって…」



土「何だ!?俺は今何を言った!!?」



近「おいトシ、お前まさか…」



土??「坂田氏!!!本当にそんな素晴らしい祭りがやっているのでござるか!?」



銀「えっあぁそうだけど……ってその口調…お前まさか、トッシー…!?」



神「何!?またあのオタクが出てきたアルか!?」







トッシー「こうしては居られない……今から行ってくるでござる!!!!」



近「あ、おい待てトシ!!!!!」



新「…行っちゃいましたね……」



銀「ていうかあいつマガジン派だったような……」



総「いや、トッシーはどっちでも良いみたいですぜ旦那。その証拠に道場でジャンプ読んでやした」



銀「へぇ…」



桂「何だあいつは?大丈夫なのか?」



銀「あ……あぁ…まぁ大丈夫だろ」



神「どうせ私たちも今から行くネ!!」



近「俺達も行くぞ、総悟!!トシが心配だからな」



総「土方さんはともかく、その祭り面白そうなんで俺も行きたいです」



新「じゃあ皆で行きましょうか」



神「出発アルー!!!」







―――――――――






――――――






――――







???「今年も、あの祭りがあるんだって?」



??「あぁ…そうみてぇだな」



???「去年は見つけられなかったんだよねー。……銀髪の侍」



??「クククッ…そりゃぁ残念だったな」



???「まさかあの祭りにあんなに沢山の人間が居るとは思わなかったよ。ちょっと予想外だったかな」



??「とか言いながら、あれはあれで満喫してたらしいじゃねぇか」



???「だってご飯美味しかったんだよ♪アンタも食べればよかったのに♪―――……今年は見つけられるといいなぁ…銀髪の侍をさ」



??「さぁ…どうだかな…」


????「団長ー!!!!そろそろ出発するぞー!!」



???「あぁ、今行くよ♪」




??(コイツには言わないが、俺は去年この祭りでアイツを見つけた。…銀時を。あの餓鬼どもと…楽しそうにしている姿を。笑ってる姿を―――)



???「ほら、アンタも行くんだろ?」






??(いつかのように後ろを取って斬ってやろうかと鞘に手をかけた。だがアイツの笑顔が…一瞬だけ昔の、まだ俺達が餓鬼だった頃の姿と重なって見えた。そいつを見た俺は殺意が消えちまった。―――――何を迷ったんだか。何もできずそのまま俺は立ち去った)






???「ねぇ、聞こえてる?」



??「ッ!!!……あぁ、悪い」



???「アンタにしては珍しいね。まぁいいや、行くよ」



??「あぁ」

















END


作品名:JF2012 作家名:棗-なつめ-