金剛になった女性 - 鎮守府Aの物語
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「ヘイ!テートク!鎮守府のお仕事そろそろ終わりデスよね?」
執務室に入ってきて早々、金剛が提督を誘う。
「たまにはデートしまショ!デート!」提督の机に近づきながら金剛が続ける。
「すまんな。これから五月雨達の中学校に行って部活動の行事を見ないといけないんだ。」
右手で謝る仕草をして提督が言った。
「Oh... そうデスか。ん。じゃあまた今度ネ。」
「あぁ。」
おとなしく引き下がる金剛。金剛が執務室を出ようとしたとき、ふと提督が思い出すように話した。
「そういえば、金剛もうちの鎮守府に来てからずいぶんくだけてきたよな。」
普段慌てたり恥ずかしがることがない金剛が珍しく慌ててお願いする。
「Hm? Oh!? ここに来た当初のことデスか。恥ずかしいから思い出さないでほしいデス!」
作品名:金剛になった女性 - 鎮守府Aの物語 作家名:lumis