美鈴のプロトエピソード
彼女はレミリア・スカーレット。この紅魔館の主だ。レミリアはいつものようにメイド長である紅・美鈴を呼んでいた。
美鈴「はい、なんでしょうかお嬢様」
レミリア「パチェを呼んできてくれないかしら、あと紅茶の準備も」
美鈴「はい、わかりました」
美鈴はレミリアの親友であるパチュリーがいる大図書館へ向かった。
パチュリー「……わかったわ、この本を読んだら
すぐに行くわ」
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咲夜「メイド長、何か手伝えることはありますか?」
美鈴「そうね、じゃあこのカップを運んでもらえないかしら?」
咲夜「はい!わかりました!」
美鈴「(あの子は本当になんでも進んでやってくれるわね……お嬢様が気に入ってるのもわかる気がするわ……)」
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咲夜「お嬢様!持って参りました!」
レミリア「あら、咲夜じゃない。ありがとう」
咲夜「いえいえ、恐縮です♪」
パチュリー「レミィ、何か用?」
レミリア「いや?ただお茶に誘っただけよ」
パチュリー「そう……あ、そういえばそろそろメイド長再就任の日だけど、今年も美鈴でいいの?」
レミリア「ええ、その予定だけど美鈴はどう思う?」
美鈴「わたしは……今年で引退しようと思ってます」
レミリア「え……?」
パチュリー「……そう、じゃあ新しくメイド長を決めなきゃいけないわね」
レミリア「パチェ!?いいの!?美鈴がいなくなっても!!」
パチュリー「……美鈴はよく働いてくれたわ、あなたはメイド長の鏡よ」
レミリア「でも……」
パチュリー「あなたも知っているでしょう?美鈴が毎日夜遅くまで私達のために働いていたことを……」
レミリア「でも……!!」
美鈴「……あの~」
レミリア「……なに……?」グスン
美鈴「私、引退するとは言いましたが、仕事辞めるとは言ってませんよ?」
レミリア「……え?」
美鈴「まだ仕事を続けますよ、私を想って下さる主野ために」ニコッ
レミリア「……あ~恥ずかし、泣いて損したわ」
パチュリー「え?泣いてたの?」ニヤニヤ
レミリア「泣いてないわよ!!」
パチュリー「どっちなのよ」ニヤニヤ
レミリア「うるさいうるさ~い!!」
パチュリー「まぁ、レミィは置いといて次のメイド長を決めなきゃね」
美鈴「私は咲夜さんを推薦します」
咲夜「わ、私ですか!?」
美鈴「ええ、あなたは皆から信頼されてるし、あなたが適任だと思うわ」
咲夜「……私でよろしいのですか……?」
美鈴「ええ、もちろんよ……ですよね?お嬢様?」
レミリア「そうね、美鈴が言うならそうしようかしら」
咲夜「……わかりました!これからよろしくお願いします!」
レミリア「こちらこそよろしくね、咲夜」ニコッ
咲夜「はいっ!!」
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美鈴「……で、私の持ち場はどこになったのですか?」
パチュリー「門番ね」
美鈴「え、でも外は猛吹雪じゃ……」
パチュリー「門番ね」
美鈴「絶対凍死する……」
パチュリー「門番ね」
美鈴「……はい」
End
見てくれてありがとうございました!!
作品名:美鈴のプロトエピソード 作家名:狐うどん