二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

140文字短文詰め合わせ(NL色々/APH)

INDEX|4ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

#11〜#15 湾菊/仏セー/普洪/仏セー/墺洪←普




まだ眠った夢が覚めない(日←台)
暮れる暮れる暮れる夕暮れ輪郭を失った橙の太陽がぼんやりと山の向こうへ消えていき烏が一羽二羽と寝床に帰る夕焼け小焼けの赤蜻蛉負われて見たのはいつの日か広い背中は温かく歌う声は低く優しいとろりとぼやけていく視界の向こうで黒髪が風に靡いてきらきらあぁきれいうっとりと瞼を閉じ肩に縋った。
Jul 17th(140文字)



幸せな酸欠(仏セー)
ぱしりと滴がリノリウムの床を打つ。
何で泣くの?と問いかければ、少女は唇を噛み締めて、泣いてなんかねーですよと強がり、何時もどおりの減らず口。それでも涙は褐色の瞳を潤わせ、長い睫毛を濡らす。
泣かないで。もう一度囁いて抱き寄せる。
舐めた少女の頬を伝う水滴は、少女の故郷の海の味がした。
Jul 21st(140文字)



硝子の破片でさようなら(普→洪)
はたしてそれは恋であったか。
漠然としたあの想いを恋と呼ぶのなら、きっとあれは初恋であったのだろう。叶わなかったところなどがまさしくらしいとギルベルトはひっそりと思っている。不器用でわかりにくい想いとそれに伴う幼稚な行為を思い出して、ケセッと笑いをひとつ。
もはや想いは歴史に消えた。
Jul 23rd(140文字)



光が雨のように降り注ぐ(仏セー)
白いワンピースの短い丈から、すらりとした褐色の肌に脚が覗く。ソファで無防備に寝むる少女は警戒心というものを持ち合わせていないのだろう。薄いコットン生地の身体のラインがはっきりとわかるというのに、タオルケットすらかけていない。襲っちゃうよと呟いて頬を突く。けれど、少女は眠ったまま。
Jul 26th(140文字)



この哀しみだけは僕のもの(墺洪←普)
きらいきらいあんたなんかだいっきらい。
顔を涙でぐしゃぐしゃにして少女が胸元で泣き叫ぶ。容赦なくぶつけられる罵声と弾劾が胸を抉り、振り上げられる拳が胸を打った。あの人を傷つけたあんたなんか絶対に許さない。無言で細い腕を外し、何時の間に女の顔をするようになった初恋の女に背を向ける。
―――お前は何時からそんな顔をするようになった?
Jul 27th(140文字)