伝えたい事
Confiance
1年戦争と呼ばれた連邦軍とジオン公国との戦いの末期に私達は出会ったなんて悠長な事を言える状況ではなかったけれど、
ヤシマ財閥の娘としての生き方に反発していた私は、
「クルーザー級のスペースグライダーのライセンスでよければ」
安全な所に居るのが嫌で、そう亡くなった艦長とブライトに申し出た。
「誰だ」
艦長の質問に、
「ミライ=ヤシマと申します」
そう私は名乗った。
これが始まりと言えるかもしれない。
ガンダムに乗っていた貴方を私達みんな、最初はテストパイロットだと思い込んでいて、通信時に見た貴方をみて驚いたわ。
艦長はアムロをガンダムに乗せる様に指示をしたけれど、生き延びる為とはいえ・・それでよかったのだろうか。
いえ・・良くも悪くもないの。
そうでなければ、私達は生き延びる事が出来なかったのだから・・・、生きていてこそ後悔が出来る。
悔やむ事が出来る者は幸運だ。
生き延びる事が出来たのだから・・・、ホワイトベースに民間人を乗せて、ジオンに追われて、しかも赤い彗星のシャアが追い手で、初心者マークすらつけられない私達には大きすぎる障害で、初戦の相手にしては大物過ぎたわね。
良く生き延びられたと今更ながら思うわ。
赤い彗星のシャア
この言葉を聞くと体が震えてしまう程・・本当に恐ろしい敵だった。