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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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ヒカリ「ウルガモス? いわタイプのガントルとは相性が悪いのに?」


ドリス「一見バシーリオがヘマしたと思うでしょ? あのウルガモス、相性の悪さを跳ね除けるほど厄介な相手だわ」


ヒカリ「?」


 ウルガモスは虫・炎タイプ。岩タイプのガントルとは、圧倒的に相性が悪い。だが、ドリス曰く、バシーリオのウルガモスは相性の良し悪しをも跳ね除ける、クセのあるポケモンだとか。さて、戦闘に出たこのウルガモスはどんな戦いぶりを見せるというのだろうか…


バシーリオ「ウルガモス! まずはにほんばれで、すなあらしを晴らすんだ!」


ウルガモス「ブシャア」


 まずは、‘すなあらし’で砂にまみれた視界を晴らすため、‘にほんばれ’を使用。あたり一面には、日差しが強く差し込んでいく。その為、観戦している面々は日除けを行う。


サトシ「ガントル、うちおとす!」


ガントル「ガントゥゥゥル!」


 ウルガモスが‘にほんばれ’を使っている隙に、ガントルは巨大な岩をウルガモス目がけて放って、ウルガモスを地上へ打ち落としにかかる。


バシーリオ「すなあらしが晴れた今、そんな攻撃は僕のカヴァリエ―レ達には通用しないよ! ウルガモス、アクロバット!」


ウルガモス「ブヒュウ!」


 ウルガモスは‘アクロバット’を使って、ガントルが投げ飛ばした巨大岩石をあっさりとかわす。さらに、


ガントル「ガァン!?」


ウルガモス「ブシャア!」


ガントル「ガァントォ!」


サトシ「ガントル!」


 ウルガモスは瞬時にガントルに急接近、そのままガントルを持ち上げて空高く上昇。一定の高さまで上昇したところで、ガントルを地上へと落下させた。ガントルはそのまま地面に叩きつけられ、ダメージを負う。


バシーリオ「ウルガモス! ちょうのまいから、ガントルにソーラービーム!」


ウルガモス「ブヒャ! ウヒャア! ヒヤァァァァァ!」


 華麗に‘ちょうのまい’を魅せた後、すぐさまガントル目がけて‘ソーラービーム’を発射。通常、‘ソーラービーム’は日光からのエネルギーを溜めてから発射されるが、‘にほんばれ’などで日差しが強い状態にした場合は、溜めの動作なしで即時発射が可能である。


ガントル「ガァン!? ガァァァァァ!」


サトシ「ガントル!」


 ウルガモスが放った‘ソーラービーム’は、そのまま地面に蹲っているガントルに直撃。草タイプでトップクラスの威力を誇る‘ソーラービーム’。さらに、先程の‘ちょうのまい’で上乗せされた特殊攻撃力が、相手に与えるダメージをより一層高めさせる。


ガントル「…ガァントゥ」


アリア「ガントル、戦闘不能! ウルガモスの勝ち!」


 ガントルがウルガモスに僅かのダメージも与えることが出来ず、倒されてしまった。これにより、サトシのポケモンは残り1体。後がなくなってしまった。


ハルカ「ま、まずいわ! このままじゃ、サトシが負けちゃう!」


カスミ「相手のポケモン一体は倒したけれど、相手のペースに乗せられているわ…」


アイリス「もしサトシが負けたら、アタシ達があの男と今晩ずっと過ごさなくちゃいけなくなるじゃない!」


ヒカリ「それは何としても阻止しなくちゃ! サトシ、ファイト!」


 サトシのポケモンが残り一体となったところで、さすがに焦りを見せ始めたヒロインズ。先程よりも必死にサトシを応援する。ヒカリに至っては、いつの間にかチア・リーディングの衣装に着替えている。そんな彼女たちに触発されたのか、一緒に観戦していた学生達も混ざって、全力でサトシに声援を送り始める。


ドリス「(ヒカリさん、いつの間にチア・リーディングの格好に!? とはいえこのバトル、あの下衆野郎に勝たせたらポケヴェール史上始まって以来の一大事だわ!)サトシ君、頑張って!」


 当然の反応ではあるが、観戦側の面々は全員、サトシの勝利を心から願っている。バシーリオ、完全アウェーである。


サトシ「どうしてみんながあそこまで俺の事応援してくれるのかは分からないけれど、なんだか燃えて来たぜ!」


 人は通常、こういった過剰な声援は、かえって緊張を生んで本来の実力を引き出せなくなることがあるが、サトシにはそういった心配はなさそうだ。


サトシ「よし、俺はこのバトルをコイツに賭ける!」


 サトシは次のポケモンに全てを賭けて、そのポケモンが入ったモンスターボールを取り出す。サトシが3体目のポケモンを出そうとしたその時だった。


ヒュウウウウウン! ドドドドドォォォォォン!


 突如、上空から光り輝く物体が次々と野外バトルフィールドに落下。それはバトルを思わず中断させるほど凄まじいものであった。


バシーリオ「!?」


サトシ「うぅ、一体何が起こったんだ!?」


 バシーリオ、サトシともに突然のことに驚きを隠せずにいた。バトルフィールドに突如舞い降りた謎の物体の正体は。そして、この後どんな展開が待ち受けているのだろうか…


続く






後書きと言う名のネタバレw

バシーリオのそのふざけた幻想は俺がぶち壊す!←上○○麻風にw