二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

INDEX|37ページ/93ページ|

次のページ前のページ
 


第23話『夢の祭典の後で…』

前書き

今回の‘夢の祭典’を皮切りに活発化するコンテスト関連の動きであるが、バトル関連の動きも目が離せない!



『ワールド・チャンピオン・リーグ』、『ワールド・チャンピオン・フェスティバル』に向けてどのような動きがみられるのか…


※ この話で、ポケモンのタイプの相性について捏造設定の説明あり。







ヒカリ「マリナにノゾミ、お疲れ様」


ハルカ「周りからのプレッシャーに負けずにあんな最高のパフォーマンスを魅せるなんて、
二人とも流石だわ」


アイリス「アタシもつい興奮しちゃった。特にマリナとノゾミが対戦すると知っただけでも驚いたのに、コンテストバトル本番になるともう驚きと興奮の連続だったわ」


カスミ「まさに手に汗握る、この言葉がピッタリだったわ」


ベル「二人とも、本当にお疲れ様」


 ‘夢の祭典’で見事なパフォーマンスを魅せて新人賞に輝いたマリナとノゾミ。二人は現在、コガネシティのポケモンセンターでサトシ達から熱烈な祝福を受けている。


ノゾミ「みんなありがとう。でも、今回の夢の祭典はいろんな意味で驚かされるコンテストだったよ」


マリナ「あたしも。何とか平常心を心掛けようと思ったけれど、内心招待を受けた時からずっと緊張しっぱなしだったもの」


ケンタ「でもスゲェな。そんな中で新人賞を受賞するほどのパフォーマンスを魅せるなんて」


サトシ「二人とも流石はトップコーディネーターだぜって感じだよな」


マリナ「みんなからこういう風に祝福されると照れるわね。でも、悪い気はしないわね」


ノゾミ「それに今回出場したことで、『ワールド・チャンピオン・フェスティバル』に向けて物凄い自信が付いたよ」


 出場者であった当のマリナとノゾミも、いろんな意味で驚かされた‘夢の祭典’。だが、彼女達にとって、この‘夢の祭典’での経験が更なる飛躍につながったことは間違いないであろう。


ノゾミ「それにしても、あたしがマリナとコンテストバトルで対戦して驚いたのは、やっぱりオーダイルの電気技に対する耐性だよ。でんげきはが決まったと思ったら、ほとんど効いてなかったんだもの」


サトシ「あれには俺も驚いたぜ。ピカチュウなんかずっと口を開けてポカンとしていたものな」


ピカチュウ「ピィカピカ」


 ノゾミが特に驚いたのはもちろん、マリナのオーダイル(通称、ワニワニ)の電気技への耐性である。一般的に水タイプのポケモンは電気タイプとの相性が悪いことで知られているため、ワニワニのように電気技への耐性を持つポケモンはかなり珍しい。


マリナ「何かバトルを経験していくうちに電気タイプの技に強くなっちゃったみたいなの。あと、ワニノコのころから見てきたケンタのバクフーンに影響を受けたってのもあるかもね」


サトシ「確か、ケンタのバクフーンは水タイプの技に強かったんだよな」


ケンタ「俺のバクフーンに影響を受けたかぁ…。本当かどうかわからないけれど、もしそうだったら俺達としても鼻が高いな」


バクフーン「バククゥ!」


カスミ「電気タイプに強い水ポケモン、水ポケモンマスターを目指す者として目が離せないわ」


 以前にも申し上げたが、ポケモンバトルの経験を積むことで特定の攻撃技やタイプに何かしらの耐性が付くことが極稀にある。ただ、最近の研究で周りの環境にも起因していることが分かってきているらしく、ワニワニで説明すればケンタのバクフーンがそれに該当する。


サトシ「これはもし俺のピカチュウとマリナのオーダイルがバトルしたら、かなり厄介な相手になるのは間違いないな」


マリナ「ふふふ、サトシのピカチュウとワニワニのバトルが楽しみね」


ピカチュウ「ピィカピィカ」


サトシ「う〜ん、そうするとやっぱりアイアンテールがカギになるなぁ」


アイリス「ありゃ、もうバトルする気になってるわ…」


ヒカリ「さすがはサトシね…」


 ワニワニの電気タイプへの耐性について聞いたサトシは、既に自分のピカチュウと対戦させる気になっているようだ。そんなバトル一直線のサトシに、苦笑いを浮かべるしかないヒカリとアイリスであった。


ヒカリ「あたし達も、このままじゃマリナやノゾミに置いて行かれちゃうわ」


ハルカ「早くノゾミやマリナに追いついて追い越せるところまで頑張らなくちゃ」


カスミ「マリナのオーダイルを見て改めて思ったわ。あたしも水タイプの魅力をもっと引き出せるように頑張らないと」


ノゾミ「これは今回の夢の祭典に出場したことで、ライバルコーディネーターの追い上げが厳しくなりそうだね」


マリナ「今回新人賞を受賞できたことに気を緩めることなく、更なる飛躍の為にも頑張っていかなきゃ」


 マリナ、ノゾミの活躍に触発されたのか、カスミ、ハルカ、ヒカリはコーディネーターとしての腕を上げる向上心に目覚めたようだ。さらには、マリナとノゾミも今回の功績に驕ることなく、更なる飛躍を誓う。こうしたコーディネーター達の動きは、日本のコンテスト界全体のレベル向上につながる。


デント「コンテストも良いけれど、バトルの方もなかなかニューテイストな動きがみられているよ。みんながノゾミとマリナのことで盛り上がっているうちに、僕が情報を仕入れておいたよ」


ケンタ「それ、ホントか!?」


アイリス「デント、アタシにもその情報を聞かせて!」


ベル「デント君、あたしにも!」


サトシ「俺にも!」


 デントは、サトシ達が談笑している間にポケモンセンターに常設されているパソコンを使って、バトルに関する情報を収集していた。サトシ、ケンタ、アイリス、ベルのバトル組は身を乗り出すような形でデントの話に耳を傾ける。


デント「まぁまぁ、焦らずに聞いて。まず、注目すべき三人のトレーナーの存在だよ。ソラリア、ジョセフ、オウリンって言う名前なんだけど…」


 デントは、最近バトル界で注目を集めている三人のトレーナーの名前を言う。デントからトレーナーの名前を聞いた瞬間、


スズナ「ソラリア? あたし、彼のことジンダイさんから聞いたことあるわ。ノゾっちも知っているわよね?」


ノゾミ「えぇ、あたしも先輩と一緒に聞いていましたから…」


サトシ「スズナさんにノゾミ、そのソラリアってどんなトレーナーなんだ?」


 デントが名前を挙げたトレーナーのうち、ソラリアのことをノゾミとスズナの二名が何かしら知っているようだ。スズナの話からして、以前出会ったリラと同じくフロンティアブレーンのジンダイと何らかの関係があるようだが…


スズナ「とは言っても、ジンダイさんから話を聞いただけで直接会ったわけじゃないんだけどね。そのソラリアというトレーナーは今はどこかの地方でフロンティアブレーンをやっているんだけれど、その彼が駆け出しの頃はジンダイさんが師匠としてバトルの稽古をつけていたんですって」


ノゾミ「彼のバトルはトリッキーさが持ち味。そのバトルスタイルを確立するために教えを乞うた人物はメリッサさんだって話だよ」


サトシ「ジンダイさんとメリッサさんが!?」