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勅使河原 知利
勅使河原 知利
novelistID. 331
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【戦国BASARA二次創作】声の呼ぶ方へ

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…呼ばれてる・・俺が?



「どうかされたんですか?」

ふと、我に返れば
船頭が自分の顔を覗き込んでいた


「いや、何処からか声がするのです
多分…俺を呼んでる…」


と船頭に言えば、船頭の気配が変わった


「…何を仰いますか、此処には私とアンタ、二人だけですよ?」


「そうではあるが…確かに聞こえたのです
間違いないでござる」



此の、凛と響く声を
嘘だと思いたくはない…
だって


あんなにも、力強く

執拗であると言えば、失礼ではあるが・・

俺を呼んでるんだから―



かえらなければ・・!





「それに今更引き返せませんよ
一緒に逝くんだ…!!」


そう言って、俺の腕をぐっと掴んできた


「っ・・・離せ…!!」


渾身の力を奮って、振り払えば
同時に船頭が被っていた黒い布がばさりと落ちた



顔を見れば…見知った顔が見えた