【戦国BASARA二次創作】声の呼ぶ方へ
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佐助は呆れつつも
自分の腕をぐいと引っ張った
「ったく、最後まで世話が焼けるんだから・・
ほらっ、ぼやぼや座ってないの!!」
「え、ぅわっ・・!!」
勢いよく引き上げられて、よろけたら
視界が引っ繰り返った
そして、何時の間にか
船の縁に引っ掛かって水没していた
意識が朦朧として、泳ぐ気にもなれない
そんな中、身体ごとぐいと引っ張られる感覚を覚えた
其れに身を任せれば、
目的の処に辿り着ける気がした
「ー・・・これで大丈夫でしょ
真田の旦那のことは頼んだよ、竜の旦那・・・」
水面を覗き込んで
小さく呟いた
作品名:【戦国BASARA二次創作】声の呼ぶ方へ 作家名:勅使河原 知利