【戦国BASARA二次創作】声の呼ぶ方へ
‐prologue‐
周囲には
自らの手で屠った誰とも分からない死体の山が築かれている
腹からは
血が滴り落ちている
戦っている最中は気付かなかった・・不覚であったと、舌打ちをする
目の前が、霞んで
槍を揮う力も湧いてこない
視界が、ぐらりと歪んだ
膝の力が抜けてよろけたようだ
―――死に際とはこういう状況を指すのだろうか
伊達、政宗・・・
もう一度、相見えとう、御座った・・
ふと、彼を思い出し、俺は意識を手放した
作品名:【戦国BASARA二次創作】声の呼ぶ方へ 作家名:勅使河原 知利