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帰る場所 参

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<第三幕 墓参り>



・・・・こんなにも平和ボケしていいのか?と、ただ1人新八は思うのであった。勢いよく布団を叩きつけて、土方のもとへ向かう。すると新八以外の全員が真剣極まりない顔つきで揃っていた。


「え?み、皆さんどうしたんですか?」

「よう、パッつぁん。今から当日の打ち合わせだってよ~」


ブツブツと文句を言いながらも銀時の隣に座る。全員揃ったところで説明が開始された。


【 戦力を分散し、敵を攪乱及び、撲滅。特に神楽と

沖田、新八と近藤、土方と銀時が最終敵陣の主格を撃つ。

そして負傷時のことも考え、二人以上で常に行動し、

己の命、次に敵の撲滅を優先することが義務付けられた。 】

死ぬためではなく、江戸を守るため、大切な人々を守り、共に生きていくために。神楽は呟く。

「アイツは・・・神威は私がやるネ。誰にも手出しさせないヨ・・・」

真剣な目に、誰もが固唾を飲み、土方は承諾する他な
かった。当たり前だと言わんばかりに満足気な表情だ
ったが銀時だけは、どこか浮かない顔をしていた。

「神楽、あの兄貴を本気でどうにかできるとでも思ってんのか・・・・?」

そんな神楽にお構いなしに銀時は問い詰めた、以前海
坊主から聞いた話を思い出したのだ、あれは吉原で鳳
仙を倒したときのこと。

『神楽は神威を救いたいと思っている。憎まれ口をたたいてもアイツが以前のような兄に戻ることを望んでいる』

しかしあの神威を説得して納得するかどうか・・・最
終いや確実に戦いになるだろう。神楽が弱いとも思っ
てはいない、ただもしも、あの兄が神楽を殺めでもし
たら?海坊主はなんというか、




「アイツは笑ってるけど、自分は強いって言ってるけど、ホントはそうじゃないアル。・・・ずっと、無理させてきた・・・ずっと、ずっと・・・」



淡々と告げていくがどこか寂しそうで、幼い時の兄の姿でも思い浮かべているのだろうか、でも優しい顔をしていた。それを見ていた沖田、土方、近藤はある人物に似ているなと考えた。それは沖田の姉ミツバだ、とても優しく、暖かく包み込んでくれる。
そんな掛け替えのない大切な存在。



「だから、今度は私があのバカ兄貴迎えに行くネ。バカ喧嘩したバカ親父と、
バカ兄貴の仲を仲裁するのが、私の役目アル。何度あいつらがバカやらかそうが、私が生きてるかぎり、何度だって止めてやる」

そのはっきりとした口調と真っ直ぐな目に銀時は納得したようで、すっと笑って神楽のあたまをぐしゃぐしゃと撫でる。

「そんなら、心配いらねぇな」


嫌がっていたけれど、とても嬉しそうに笑っていた。





「・・・・・行くか・・・」

沖田は1人、その場から離れて自室に入りそう呟いた。なぜか銀時に墓参りに行くと言って、するとこれまたなぜが神楽を連れていけというのだ。仕方なくその通りにする・・・ミツバの墓の前で、先に誰かが来ていたことに気づき、あいつか・・・と1人納得する沖田。二人ならんで手を合わせる。

「なんで俺がコイツと・・・」

「私だってお前なんかと・・・でもお前の姉ちゃんの気持ちはなんとなくわかる。」

ずっとしゃがんで手を合わせている神楽に目をやり、どう言う意味だとふてぶてしく聞いた。

「まぁ、そう言う意味アル。でも、お前は大好きだったんだろ?見てればわかる、すっごい嬉しそうで、見たことないくらい優しい顔してた」

一瞬だけ、驚き目を見開いた。

「・・・?よし!それじゃぁお前らが江戸を出てったあとも、私がここに来てやるネ!」

「!お前・・・」

「会った事ないけど、きっといい人だと思うから・・・」

「・・・ですって姉上。こんな色気もなんもねぇやつですが、多少の暇つぶし相手くらいにはちょうどいいやつです。俺たちはこの件が終わったら、江戸を出なけりゃいけやせん。だから、それまで待っててください」

すっと腰を上げ、スタスタ歩き出す、それに続いて少女も歩く。太陽が傾き、夕焼け色に世界を照らす。そしてまた始まる口喧嘩。そんな2人を優しそうに微笑みながら見つめているのは・・・・






ショート劇場

なにこれ?会話文ばっかりじゃん!!!まぁ読むの専門ですし?文才無いし?・゜・(ノД`)・゜・ほんとに訳わかんない。こんなの読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!!!こんなのしか書けないんです・・・頭の中で適当な構成しかしてないから、だんだん会話文が多くなってくるわ、わけのわからない文章だわなんだわで・・・・がんばってちゃんと最後まで書くけど・・・どうしよう・・・こんな駄作で変な小説、読んでくださって本当にありがとうございました。まだまだ尽きない駄作たちですが、どうか温かい目と長い目で見てやってください!!!!!


第三幕 終 第四幕へ続く・・・



作品名:帰る場所 参 作家名:季瀬