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はろ☆どき
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桜の妖精なエドワードとロイのお話

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〈淡い幸福〉

先週開花したものの、その後気温がぐっと下がり、エドワードは力が出ないのか桜の木に籠って寝てばかりいた。
しかしここ2日ほどで見事に満開となり今は元気いっぱいの姿を現してくれる。
「ロイー!ハーブティーに蜂蜜入れたい!」
「はいはい、ちょっとだけだぞ」
「やったー!」
透明の翅を震わせて喜ぶエドワードの無邪気な笑顔を見ているとこちらまで嬉しくなる。
やはり彼には元気な姿がよく似合う。この笑顔をいつまでも見ていたい。
だが妖精が実体化できるのは桜の花が咲いている間だけ。
花の時期は本当に短い。満開が過ぎるとあっという間に散っていく。
桜が満開になるとエドワードが元気な美しい姿を見せてくれて嬉しい。
一方でもうすぐ会えなくなってしまうと寂しさも覚えてしまう。
まるで恋をしているようだとロイは思った。
私にだけ見える私だけの妖精。
この小さな存在に翻弄される自分が滑稽で、けれど幸せだと思った。

✿✿✿