魔獣戦線―流山悠香のある日の行動
前置き
魔獣戦線:現実に限りなく近く、それでいて『魔獣』と呼ばれる存在を初めとする脅威が存在する現実とは異なる世界を扱ったオンラインTRPG。
およそ現実で起こっている事の殆どは(名称などに多少の違いはあれど)魔獣戦線の世界でも起こっている。
石川賢氏による同名の作品とはあまり関係がない。
魔獣:魔獣戦線の世界に存在する脅威。その時その時でどのような異能を持っているかが変わり、相手も兵器だったり人間が魔獣になったりする場合がある。
約千年前に一度封印されたが、近年封印から復活してしまった。
日本にある大結界のせいで完全に力を振るう事は出来ないが、その状態ですら単体で自然災害レベルの被害を引き起こすことが出来る脅威である。
更に魔獣の上にはアルカナと呼ばれる存在が居る。魔獣を生み出すことが出来るようだが、詳細は不明。
大結界:日本に存在する大結界。予期されていた魔獣の復活に備えて日本に封じ込めるように設置された。
魔獣の力を制限したり、日本から外に出ることが叶わないようにしたりする他に、
魔獣によって引き起こされた事件を急速に風化、忘却させる機能を持つ。(魔獣に深く関わった人物は別)
尚、騎士が四人以上で魔獣と戦おうとした場合、魔獣の力を制限したりする効果が一時的に無効化される事が近年明らかになった。
「円卓の騎士」:魔獣と戦う為にかの大魔術師マーリンを名乗る人物が結成した組織、あるいはその組織に所属する最強の能力者達。
騎士はそれぞれ自分が最も得意とする能力に対してタロットのアルカナに沿った位階を割り振られる。功績を積み重ねていく事で二つ名を得ることもある。
円卓の騎士である為の条件として「魔獣と戦う意思がある者」「世界最強の能力者である事」などが定められている。
「魔獣と戦えるのは一度に三人まで」と決められている。
また、幾ら騎士が世界最強と言えども大魔術師マーリンはその騎士たちを指先で倒せるくらいの力を持っている。何故彼自身が魔獣と戦わないのかは不明。
世界の構造:表の世界、裏の世界、闇の世界の三層が存在する。闇の世界が最も深い層になるが、闇の世界を知悉しているからと言って裏の世界に詳しいとは限らない。
表の世界:俗にいう極々日常的な風景である。オカルト、オーバーテクノロジー、オーパーツなどは「信じられていない」世界。
裏の世界:アンダーグラウンドな世界であり、主に犯罪組織や諜報機関が暗躍するような、犯罪に手を染めている人物が詳しい世界である。
闇の世界:オカルトやSFが横行する世界である。一般人にしてみれば都市伝説が闊歩しているような世界であるが、厳しい暗黙の了解によってそれらが表の世界で横行する事はなく、もし露見しそうになっても隠蔽される。
主な登場人物
流山 悠香(ナガレヤマ ユウカ):竜人の力を扱う<悪魔>の騎士。復讐代行を主な仕事にしており、表の世界に属さない相手ですら仕留め損なう事はない。
最近は自身の扱う「全てを喰らい尽くす焔」により自身の生命力を灼かれており、人間としての余命を急速に削っている。
ジョージ:ひょんな事から悠香と知り合いになった人物。三流ではあるが、様々な術にある程度精通している。
作品名:魔獣戦線―流山悠香のある日の行動 作家名:ラルセト