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ひるなかの流星☆祝!実写化!

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すずめはその日1日はなんだかそわそわしていた。

映画?なんで?

恥ずかしいような、嬉しいような
早く家に帰って、クッション持って
バタバタと忙しない気持ちを発散させたかった。

ー放課後ー


すずめと馬村は2人で帰っていた。

馬村がずっと黙っていた。

「今日、馬村、静かだね。」

「別に。」

「なんか怒ってる?」

「怒られるようなことしたのかよ。」

「してない・・・と思う。」

また沈黙が流れる。

「映画・・・見んの?」

「え、行かないの?」

「なんで自分の恥さらしたの
観ないといけねんだよ。」

「恥・・・」

ボスッ

「痛!なにすんだよ!」

すずめの目が少し潤んでいて
馬村はハッとした

「なん・・・っ!」

「帰る!」

パシッと馬村はすずめの腕を掴んだ。

「何なんだよ。」

「だって馬村はわたしとのこと
恥だって思ってるんでしょ?
じゃあもう横歩かない方がいいし!」

「なんでそうなんだよ!」

「今馬村がそう言ったんじゃん!」

「意味がちげえし!映画の!俺らの話って
どこらあたりだよ?」

「・・・どこら?さ、さあ?知らない」

「どうせお前が転校してきたとこからだろ?
そんでまたお前がアイツ好きんなって
俺がアレコレやってもお前気づかねーで
1人で足掻いてんの、そんな俺の行動
晒されるのが恥だっつってんの!」

馬村は思い出しただけで胸が苦しくなった。

「ご、ごめん。。。」

「や・・・お前が悪いんじゃねえけど。
だいたいなんで今ごろ・・・」

「馬村は映画観るの嫌?」

馬村は横目ですずめの顔を見る。

残念そうなすずめの顔が視界に入った。

「・・・映画行くなら違うのにしねえ?」

すずめと映画には行きたいのだ。
でも内容が気に食わない。

「現実と同じで最後は私は馬村を選ぶと思うよ?」

「最後はそうでも途中が見たくねえ。」

「何回話を作り替えられたって
私は馬村といるのが幸せだって最後になると思うよ?」

「・・・お前・・・ずりぃな」

「?ずるいって何が?」

「わーかったよ。行けばいいんだろ?」

「ほんと?きっと面白いと思うよ!」

「その根拠のねえ自信はどっからくるんだよ。
途中観てらんなかったら寝るからいい。」

「それは・・・できないと思うけど。」

「・・・拷問だな。」

「馬村と映画楽しみ!」

「・・・はぁ~なんで俺はこんな女がいいんだろうな?」

「・・・・・・・・・さあ?なんで?」

「知らねーよ。好きになったんだからしょうがねえだろ」

すずめは馬村のその言葉に思わず笑みを浮かべた。

そしてトン、と自分の額を
馬村の胸に寄せた。

「!!///っ」

「へへ」

「~~///オイ」

「馬村?」

「何だよ//」

「馬村の匂い、安心する。」

「は?ニオイ?!」

「うん。大好き」

「~~~待て。ちょ、無理。」

「え?無理って何が?」

グイ、と馬村がすずめの腕を掴んだかと思うと、
人気のない公園に入っていった。

馬村はキョロキョロと周りを見渡すと、
ふわ、っと優しくすずめを抱きしめた。

「我慢無理。」

馬村の顔が赤く照れている。

ふ、とすずめが笑うと
そっと馬村は唇を合わせた。


「・・・///なんか久しぶりだね。」

「・・・タイミングとかわかんねえし。」

「もしかして馬村、我慢してた?」

「///・・・悪いかよ。」

「や、我慢しなくていいのにと思っただけ。」

「は?///バカだろ?そんなの、止まらなくなんじゃん。」

「えっ?止まらないって?」

「マジでこの女は~~~///」

そう言って馬村はギュッと今度は
力強く抱きしめた。

そしてすずめの頭の上に口づけた。

ちゅ、ちゅ、そして耳、頬、鼻、口、首筋、

だんだん唇が降りてくる。



「馬村、ま、待って///」

「何だよ。お前が我慢しなくていいって言ったんだろ」

「い、言ったけど。これってちょっと・・・」

「・・・・・・俺が我慢しなかったらそうなんだよ。」

「あ・・・うん。や、心の準備が・・・えと、」

「ばーか。」

馬村はこみ上げてくる愛しさで
もう1度ふわりとすずめを抱きしめた。

すずめもドキドキしながらそっと馬村の背中に手を回した。

こんなところは映画になんねえよな?
と、馬村は思いながらすずめの体温を感じていた。

「帰るか」

「うん」

「お前顔真っ赤。」

「馬村もだよ。」

「///っ」

馬村は思わず腕で顔を隠した。

お互い顔を見合わせ、
ふっ、と微笑んだ。

少しずつ距離を縮めながらゆっくりと2人は歩いていく。