二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

純情闘争

INDEX|1ページ/1ページ|

 
ミニスカートが好きだと公言して憚らないこの男はなぜだかオレがそーゆー服を着ると不機嫌になる。
すらりと伸びたオレ様の足に欲情するならともかく、説教かますとはどういうことだ。せっかくオレがっ!めったにしないオンナノコな格好してやってんのにさっ!いつもの黒の上下なんかじゃない。ハイウエストなミニワンピースだ。光沢のあるサテン素材とまるみのあるふわっとしたバルーンの裾が可愛すぎだろまいったか。ファー素材のボレロなんかも羽織ってさ、お嬢様度あっぷだろ。このまま大人なデートのも誘えっつーのこの野郎。
アルにだって「うわあ、姉さん可愛いよ可愛いよ!大佐なんか悩殺だね貞操の危機だね頑張って☆」なんて背中押されておっし今夜は一発決めてやるぜ☆なんて思ったのに。こいつの執務室にやってきて、じゃーんどーだオレ様カワイイだろーと大佐の膝の上に乗っかってちらりと視線なんか流してみれば。

「丈が短いだろう鋼のっ!減るぞ見せるなはしたないっ!」

開口一番こんなセリフ。
あのなあ、大佐。可愛い可愛い恋人のオレ様がこんな格好してやってんのに何がはしたねえっつの。どこの説教ジジイだこの野郎。軍服なんかでオレの足隠すなよ。せっかく見せてやってんだから。いっそ脱ぐならそのまま全部、ベルトだろうがパンツだろうがそのへんに投げていいからオレ様にカモンっ!襲いかかってきやがれってんだ!
「君ね……仮にも女の子なのだからね…」
はあ、なんてため息つきたくなるのはこっちだっての。
なあ一体いつになったらアンタはオレのこと襲ってくれんの?なんて聞いてもそのうちにな、なんておでこにちゅーで誤魔化される。いっそこいつのベッドに潜り込んで一糸纏わぬ生まれたままの姿で待っててやろうかとか画策する。でもそんなかっこしてもオレに手を出してもらえなかったらマジで落ち込むんですけど?
いい加減大人の一線越えたい今日このごろの思春期なオレ。
成人までは操を守れとかたくななこの男。


……オレ様の春は遠い。




‐終‐





作品名:純情闘争 作家名:ノリヲ