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同調率99%の少女(11) - 鎮守府Aの物語

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 最後は茶化し茶化されながらお互いの今後を鼓舞しあう那美恵と三千花。適度におしゃべりが一区切りついた後、那美恵は最後に提案した。
「ねぇみっちゃん。」
「ん?なに?」
「流留ちゃんとさっちゃんの着任式、見に来ない?」
「え?私達艦娘じゃないし、もう鎮守府に勝手に入ったらまずいんじゃないの?」
「へーきへーき。あの提督だもん。そんなきっちりした制限決めてないって。あとであたし提督に話つけておくからさ。ね? 四ツ原先生も来る予定だし、みんな揃っていこーよ?」

 那美恵からの提案は、以降艦娘の世界とは関わりがなくなる三千花らにとっては最後の繋がりとも思える場とイベントであった。三千花は躊躇したが、親友そして自分たちの努力と人々との繋がりによって得られた二人、内田流留と神先幸の3人揃った○○高校艦娘部メンバーの門出を祝うにはふさわしい場だと思った。三千花は三戸と和子に声をかけて聞いた後、その提案に乗ることにした。

「ねぇ三戸君!毛内さん!」
「「はーい。」」
「今度の土曜日さ、私達も鎮守府に行って、内田さんと神先さんの着任式見に行かない?」
 三千花の誘いを聞いて三戸と和子は驚きの表情を浮かべ、一瞬顔を見合わせて少し戸惑った。
「えー、でもいいんすかねぇ?俺たちもう艦娘のみんなとは関係ないっしょ?」
「私はさっちゃんが心配ですし見に行きたいのはやまやまですけど……。」
 おおよそ同じ心配を浮かべた二人に対し、三千花は説得の言葉を連ねた。
「那美恵が西脇提督に話をつけておいてくれるって言うし、私達が艦娘の皆さんに関われるのってもうこれが最後かもしれないでしょ?だったら三戸くんも毛内さんも、せっかくの友達の門出を祝ってあげないと、ね?」
「まぁ、そういうことでしたらいいですかねぇ。会長、ちゃんと言っといてくださいよ!」
「はーいはい。任せといて。」

「じゃあなみえ。土曜日だよね、一緒に行けるのかな?」
「そーだね。あたしと流留ちゃんとさっちゃん。そしてみっちゃんに三戸くんにわこちゃん、そして四ツ原先生。7人揃って行こうね!」

 そして那美恵たち3人はしばらく経ってから下校し、その足で鎮守府へと向かった。