ソード·アート·オンライン 愴は剣に集いて
電気量販店から出てくる少年がひとり。
[上居 瑞希]カムイ ミズキ。身長170センチ前後の、体のラインのほそい女子よりの男子高校生。
最新VRマシンこと[ナーブギア]とそのカセットのパッケージの入った紙袋を右手に持っている。
、、、少年は終始鼻歌を歌いながら家へ着くのだった。
「ただいまぁー」家にはいると同時に声を挙げる。
一人暮らしのため返事は返って来ないが、全く気にせず部屋着に着替える。
そしてナーブギアを装着し、カセットを入れて、ベッドにもぐりこむ。
軽く息を吸い込み、叫ぶ。「リンク・スタート!!」
カラフルな棒状のオブジェクトが目の前を沢山通りすぎていく。
「ソードアートオンラインノセカイヘヨウコソ。」 無機質な女性の声が語りかけてくる。
「名前ヲキメテクダサイ」
「えーっと、カムイで!」
、、、(あ、パネル入力か。) 顔を赤くしつつ名前をうちこむ。
「カムイサンデヨロシイデショウカ
「はい、、っと。」パネルでyesを押すと、「アバターヲ生成シマス。」と、声がかえってくる。
サクッと選び終える。 髪型は所々はねた銀髪。身長は170ちょっと。細い体に、女寄りの顔。
髪の色以外はほぼ現実と同じく設定する。
「これで完成、、っと。」
「最後ニ武器ヲ選んでクダサイ。」
「武器、か。」呟きながら片手直剣や短剣などを手に取り、順に振っていく。
「、、、!これだ!!」手に一番しっくり来た、[槍]を選択する。
「アバターが完成シマシタ。チュートリアルニ移リマス」
「全行程ヲ終了シマシタ。剣のセカイをオ楽シミクダサイ。」
「よーし、あそぶぞー!」
槍を背負い、草原へと走り出す。
楽しそうに
嬉しそうに
絶望に向かって。
作品名:ソード·アート·オンライン 愴は剣に集いて 作家名:れいん